2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of scintillation detector with high energy resolution
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22K18997
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
柳田 健之 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (20517669)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | シンチレータ |
Outline of Annual Research Achievements |
高エネルギー分解能なシンチレーション検出器の開発を目指し、初年度は Sm 添加 (Ca, Sr, Ba)F2 シンチレータを作製し、その特性を評価した。発光波長は狙い通りに 700 nm 近傍の赤・近赤外域に発現させることができた。発光量は中程度であったため、Si 半導体検出器と組み合わせた際のエネルギー分解能も 10-20% 程度と、汎用シンチレータと同程度で会った。フッ化物は Sm2+ の発光が発現しやすい反面、バンドギャップが大きいため、発光量・エネルギー分解能は妥当な値であったと考えられる。これらの実験はおおむねコンセプト検証に位置付けられるため、二価陽イオンサイトを有するハロゲン化物でSm2+の発光が発現しやすいという事、これらをSi半導体検出器と組み合わせる事で、例えば赤色に感度を持つ光電子増倍管と組み合わせた場合よりもエネルギー分解能が向上する事、の検証はできたと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は二価陽イオンサイトを有するハロゲン化物では、Sm2+の発光が発現しやすいというコンセプト検証に位置付けており、おおむねその目標は達せられた。
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Strategy for Future Research Activity |
ホストを(Ca, Sr, Ba)Cl2, (Ca, Sr,Ba)Br2, (Ca, Sr, Ba)I2、KSr2(Cl, Br, I)5、CsBa2(Cl, Br, I)5とし、Smを添加し、シンチレーション特性の評価を順次行っていく。
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Causes of Carryover |
2022年度に開催予定であった REI 国際会議に自身および学生が参加予定であったが、それがコロナにより、2023 年度に延期されたため、使用額が生じた。今年度の REI に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)