2022 Fiscal Year Research-status Report
Reconstitution of implantation process with primate endometrial organoid
Project/Area Number |
22K19247
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
依馬 正次 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 教授 (60359578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 節 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20240666)
辻 俊一郎 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (30601546)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | 着床 / 霊長類 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究項目1:カニクイザル子宮内膜オルガノイドを用いた人工着床系の構築 これまでに我々は、ヒト子宮内膜生検サンプルからオルガノイドを作製することに成功し、エストラジオール、プロゲステロンなどのホルモン添加によって内膜が肥厚することを確認した。さらに、分泌期の子宮内膜に遺伝子レベルで類似しているかどうか、RNA-seq解析を実施し、遺伝子発現の類似性を評価した。また、カニクイザル子宮からオルガノイドの樹立を行い、ヒトと同条件で作製できることを確認した。ラミニン抗体染色などにより、基底膜の存在などを含めて確認した。分泌期のカニクイザル子宮内膜細胞に類似した状態に分化するかどうか、RNA-seq解析により遺伝子発現比較を実施した。
研究項目2:着床初期の接着・浸潤過程に寄与する分子機構を解明する ヒト着床に関わる候補遺伝子群は、胚性因子・子宮因子・免疫因子を含めると数百以上知られているものの、ヒト生体レベルでの機能的実証はされていない。そこで本研究項目では、それらの候補遺伝子のうち、(1)胚側の遺伝子、(2)接着・浸潤に関わる膜タンパク質をコードする候補遺伝子についてsgRNAを設計し、Cas9タンパク質とともに受精卵に導入することでノックアウト胚盤胞を作出する予定である。今年度は、候補遺伝子の選出のところまで行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究項目1の立ち上げに時間がかかり、着床に関わる胚性遺伝子の機能解析にやや遅れが見られる
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Strategy for Future Research Activity |
着床に関わる胚性遺伝子の機能解析を優先的に進める
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Causes of Carryover |
1年目は前々年度に他の予算で購入した試薬類を用いて研究を実施したため。
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