2022 Fiscal Year Research-status Report
植物における社会行動の進化背景と植物群集に与える影響
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22K19337
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山尾 僚 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (50727691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立木 佑弥 東京都立大学, 理学研究科, 助教 (40741799)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 植物ー動物相互作用 / 種子発芽 / 環境認識 / 進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はコロナ感染に伴う移動制限および職場の異動のため、予定していたメソコスム実験の実施を次年度に持ち越すこととし、実験については小規模栽培実験による血縁認識に基づく応答の種間差の調査を行うにとどめた。栽培実験の結果から、血縁個体との競争を回避する種や(ギシギシ属など)逆に血縁個体に対して競争的にふるまう種、血縁個体に対して全く応答を示さない種(野生ムギなど)などが存在することが明らかになった。一連の栽培実験から、理論上想定される全ての応答が野生植物中に見られることが明らかになった。また、シミュレーションよる解析については随時進めており、血縁認識の進化条件や血縁認識に基づく社会行動の多様性を説明する生態的要因として、種子の分散範囲など個体群構造を調整する形質の影響が大きく、次いで血縁者を認識する精度に応じて異なる進化的帰結をもたらすことが明らかになりつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ渦にともなう移動制限の影響で種子の採取にやや難航したことと、職場の異動が重なったこともあり当初予定していたメソコスム実験を来年度の計画分として見送ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、メソコスム実験の設置による血縁認識の群集への波及効果の検証を進めると共に、シミュレーション解析の完成を目指す。
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Causes of Carryover |
職場の異動に伴い、実験計画を遅らせたため。
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Research Products
(4 results)