2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the role of oncometabolite in the resistance mechanism of molecular targeted therapy
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22K19473
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
衣斐 寛倫 愛知県がんセンター(研究所), がん標的治療TR分野, 分野長 (00645145)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | オンコメタボライト |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに腫瘍細胞から分泌されるオンコメタボライトを評価し、そのうちの一種類が分子標的薬耐性に関わることを明らかにしていた。本年度は、オンコメタボライトが腫瘍周囲環境に与える影響を評価し、免疫細胞のひとつにおいて、腫瘍細胞と免疫細胞が接触すると、オンコメタボライトの受容体の発現が上昇し、当該細胞種の機能を抑制することを明らかにした。すなわち、腫瘍細胞から放出されるオンコメタボライトが腫瘍微小環境で免疫環境を抑制することを示している。オンコメタボライトの受容体の発現調節機構について解析を始めるとともに、ノックアウトマウスの作成を開始した。また、前年度は胸水についてメタボローム解析を行っていたが、正常血液についてもメタボローム解析を行い比較したところ、12種類のメタボライトが胸水で上昇していることが判明した。これらのメタボライトについて、腫瘍細胞に添加を行ったところ、複数のメタボライトが分子標的薬耐性に関与する結果を得た。そのため、これらのメタボライトが、腫瘍周囲環境に存在する各種細胞種のいずれから産生されているかを調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年、in vivoの実験を行う予定であったが、ノックアウトマウスの作成に時間を要した。年度末にはホモのノックアウトマウスが誕生しており、次年度にはin vivoの実験が開始できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度である。オンコメタボライトの受容体をノックアウトしたマウスを得たことにより、候補のオンコメタボライトが腫瘍微小環境に与える影響を空間的遺伝子発現により明らかにするとともに、治療薬耐性の解除につながるか検討する予定である。
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Causes of Carryover |
ノックアウトマウスの作成に時間を要したため、マウスを用いた実験を次年度に持ち越した。次年度は、ノックアウトマウスを用いた腫瘍微小環境の評価および分子標的薬の治療効果について評価する予定である。
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[Journal Article] SHP2 inhibitors maintain TGFβ signalling through SMURF2 inhibition2023
Author(s)
Lai Xianning、Lui Sarah Kit Leng、Lam Hiu Yan、Adachi Yuta、Sim Wen Jing、Vasilevski Natali、Armstrong Nicola J.、Bridgeman Stephanie Claire、Main Nathan Michael、Tan Tuan Zea、Tirnitz-Parker Janina E. E.、Thiery Jean Paul、Ebi Hiromichi、Kumar Alan Prem、Eichhorn Pieter Johan Adam
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Journal Title
npj Precision Oncology
Volume: 7
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research