2023 Fiscal Year Research-status Report
複数の神経変性疾患患者が多発する大家系の萌芽的先端ゲノム解析による疾患概念の提唱
Project/Area Number |
22K19487
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐竹 渉 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50467594)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 神経変性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
複数の主要な神経変性疾患患者が多発する家系を、連鎖解析と次世代シークエンサーなどの先端ゲノム解析手法によって解析し、疾患原因を見出す。検体採取においては、倫理的な関係法令を遵守する。本家系の原因変異の発見は、主要な神経変性疾患の病態解明に貢献する。SNPアレイを用いた連鎖解析を行い、疾患原因遺伝子の存在する連鎖領域を同定した。連鎖領域内をデータベース上で検討し、ゲノムシークエンスなどにより疾患原因変異を探索した。本家系の原因変異の発見は、複数の主要な神経変性疾患の病態解明に大きく貢献すると同時に、疾患多様性を示す概念を提唱し、その解析法は他分野の疾患全般へも波及する可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り進んでいるため
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Strategy for Future Research Activity |
複数の主要な神経変性疾患患者が多発する家系に対し、SNPアレイとMerlinを用いた連鎖解析を行い、疾患原因遺伝子の存在する連鎖領域を同定することができた。また、連鎖領域内をデータベース上で検討した。ゲノムシークエンスなどにより疾患原因変異を探索した。本家系の原因変異の発見は、複数の主要な神経変性疾患の病態解明に大きく貢献し疾患多様性を示す概念を提唱する可能性がある。今後は、連鎖領域内の原因変異探索をさらに進める。
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Causes of Carryover |
複数の主要な神経変性疾患患者が多発する家系を、連鎖解析と次世代シークエンサーなどの先端ゲノム解析手法によって解析し、疾患原因を見出すため、まず連鎖解析を行い、連鎖領域を同定したが領域内の原因変異探索に想定よりも時間を要した。また、ほかの家系に関してもこの手法を広げようとしており、次年度使用額が生じた。
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