2023 Fiscal Year Research-status Report
デジタルバイオマーカーとAIを基盤としたパーソナライズ型認知症予防プログラム開発
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22K19500
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Research Institution | Osaka Prefectural Hospital Organization, Osaka Psychitriac Medical Center (Osaka Psychiatric Researc |
Principal Investigator |
武田 朱公 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪精神医療センター(こころの科学リサーチセンター), こころの科学リサーチセンター, ユニットリーダー (50784708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 祐規 大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座助教 (30907671)
竹屋 泰 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70590339)
鷹見 洋一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (90621756)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 認知症 / デジタル / バイオマーカー / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化に伴う認知症の急増が大きな社会負担となっている。認知症に対する早期介入の重要性が認識される一方で、現状の問題点として、①従来の認知機能検査(神経心理学検査)では軽度の認知機能障害の検出や介入後の効果判定が難しく時間がかかる点、②従来の介入方法(脳トレや運動療法)は画一的なものであり、対象者の認知機能障害の個別性が考慮されていない点、等が指摘されている。そこで、個々人の認知機能の状態に合わせて最適化された介入コンテンツを提供し、その効果を適時に評価して更にその内容を個別化・最適化するAI分析システムを構築することによって、認知症予防効果を個々人において最大化することが可能ではないかと着想した。従来の画一的な認知症予防法から脱却し、介入効果を個人レベルで最大化するための認知機能評価法(個別性の評価)と最適な介入メニューの選択(介入法の個別化)を行うための画期的なシステムの構築を目指す。認知症予防にデジタルバイオマーカーとデジタルセラピューティクスの概念を取り入れて実装することで、革新的なパーソナライズ型認知症予防プログラムを実現する。 R5年度は、アイトラッキング認知機能評価法による軽度認知障害の検出感度に関するデータをまとめることができた。アイトラッキング式認知機能評価によりMCI相当の軽度の認知機能低下を高感度に検出可能であることを実証し、論文作成に至っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アイトラッキング認知機能評価法による軽度認知障害の検出感度についての検証データの分析が終了し、成果としてまとめることができた。論文化を概ね終えることができ、次年度に論文投稿を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の如く、成果の一部を次年度中には論文発表する予定である。
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Causes of Carryover |
成果論文の出版費用の支払いを予定していたが、R5年度中には採択と支払いにまで至らなかったため。R6年度中に論文の出版と費用支払いを予定している。
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