2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of neurodegenerative disease therapeutics and its application to dementia theranostics
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22K19505
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
岡沢 秀彦 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50360813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 哲也 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教 (40397287)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | ミトコンドリア障害 / 酸化ストレス / 神経変性疾患 / 認知症 / セラノスティックス / 酸化還元 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまで、ミトコンドリア機能障害による脳内酸化ストレスが神経変性を促進する要因であると考え、放射性Cu-ATSMがMT機能障害部位で集積が亢進することを確認し、各種神経変性疾患の酸化ストレスと病因との関係を報告してきた。現在、アルツハイマー病(AD)を含む認知症に応用し、疾患関連部位での酸化ストレスを生体画像で描出している。これをさらに発展させ、酸化ストレス治療薬としての非放射性Cu-ATSMの効果を、病理組織および[Cu-64]ATSM PET画像で確認し、ミトコンドリア機能障害や脳内微小環境の改善効果をPET画像で直接予測し、治療に繋げる新たな認知症theranosticsを確立することが本研究の目的である。 非放射性Cu-ATSMが脳内酸化ストレス治療薬として作用するか、その効果を基礎実験で確認するため、高齢マウスに対し非放射性Cu-ATSMを連日継続投与し、脳内酸化ストレス指標の変化を、生食を投与したコントロール群と比較する。また、Cu-ATSM以外の薬剤として、抗酸化ストレス効果があるとされるCoQ10やエダラボンでも同じ実験を行い、各薬剤の酸化ストレス抑制効果を比較する。 本研究課題では、対象とする高齢マウスの選定が大変重要であり、また、非放射性Cu-ATSMの脳内への効率的移送法も重要となるため、動物の選定および薬剤等用法を慎重に検討した。また、PET画像用放射性Cu-ATSMの合成は十分な経験があるものの、非放射性Cu-ATSMの品質検定法が十分確立されていないため、その方法の確立を目指した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度は実験対象となる高齢マウスの選定を行い、非放射性Cu-ATSMの投与を開始する予定であったが、非放射性Cu-ATSMの品質検定法が未だ十分確立されておらず、脳組織による基礎検討、in vivoによるイメージングともに開始できていない状況である。ただし、ヒトでの解析は順調に進められているため、ターゲットとする脳部位や、解析すべき病態については明瞭化してきている。
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Strategy for Future Research Activity |
非放射性Cu-ATSMの品質検定法を確立させ、実験対象となる高齢マウスの選定を行った上で、実際のex vivo, in vivo実験を開始する。高齢マウスや認知症モデルマウスは高額であるため、実験計画を十分検討し、効率的に進めて行く。
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Causes of Carryover |
主な消耗品費である実験動物の選定が初年度中に行えず、また投与する非放射性Cu-ATSMの品質検定法が確立できなかったため、初年度予定していた実験の多くが2年目に実施されることとなったため。
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Research Products
(9 results)