2022 Fiscal Year Research-status Report
Identification of epileptic regions by mathematical analysis of abnormal EEG induced by anesthetic exposure
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22K19569
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
宮崎 智之 横浜市立大学, 研究・産学連携推進センター, 准教授 (30580724)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | てんかん / 麻酔薬 / 脳波 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭蓋内電極留置されたてんかん患者が受ける焦点切除術の麻酔導入時に高濃度の吸入麻酔薬曝露を行い、曝露前後の脳波データを取得し、解析を行う臨床研究を開始した。取得した脳波データはWayne州立大学 浅野教授が各電極の脳波位相カップリング(150Hz付近と3Hz付近の成分)解析を実施している。カップリング強度はMI(Modulation Index)値として算出されるが、頭蓋内電極留置症例では臨床的てんかん発作時に原性領域でMI値が増加することが知られている。麻酔薬曝露により原性領域で特異的にMI値が増加することを確認するためには、原性領域が明確なてんかん患者においての解析が必要である。手術半年後に有意に発作が消失している被験者では、切除範囲内に原性領域が含まれる。そのように臨床的に同定された原生領域を真のスタンダードとし、麻酔薬曝露でMIが異常高値を示す脳領域がそことオーバーラップするかを解析し、本解析の感度・特異度を算出する。当該被験者10名を解析対象とするが、1/3の症例では術後に発作消失しないため、研究としては15名の被験者を登録を目標として進めている。 当該被験者の手術組織を用いて、そこに発現する塩素イオントランスポーターのサブタイプの生化学的定量解析を行い、上記仮説の生物学的裏付けを検討することとしている。そのために切除範囲に含まれる各頭蓋内電極に一致した脳組織を5mm3の大きさで回収している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き対象患者の登録を行い、頭蓋内脳波のデータ取得を進めるとともに、回収した脳組織の生化学的解析は全症例の検体回収後に実施する。
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Causes of Carryover |
倫理申請に時間を要したため、登録症例数が少なかったため。次年度は予定症例数を登録し、元のスケジュール感でデータの取得を行っていく。
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Research Products
(1 results)