2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K19586
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安達 伸生 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (30294383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
味八木 茂 広島大学, 病院(医), 講師 (10392490)
寺村 岳士 近畿大学, 大学病院, 准教授 (40460901)
亀井 直輔 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (70444685)
中佐 智幸 広島大学, 病院(医), 講師 (60467769)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | 変形性関節症 / 関節軟骨 / 骨格幹細胞 / 細胞系譜解析 / 軟骨修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨髄中などに存在するいわゆる骨格幹細胞(SSC)が骨折治癒や軟骨修復に関与することが示唆されてきたが、近年の解析技術の進歩から骨髄中などに存在するSSC細胞を追跡可能な細胞系譜解析やシングルセル解析が可能になり、より詳細な単一細胞情報が明らかになりつつある。まず、SSCを追跡するためにGrem1CreERT-tdTomatoマウスの成長期(3週齢)にタモキシフェンを投与することでGrem1陽性細胞を標識し、4週齢、17週齢(成体)および15カ月齢(老齢)における蛍光イメージによるGrem1陽性の局在変化を関節軟骨で確認した。また、Grem1陽性細胞は、成長板軟骨の一部と骨髄内、骨膜で陽性細胞が確認できた。また、OA誘導後の関節軟骨組織および軟骨損傷後の修復部への集積組織内におけるGrem1陽性細胞を評価した。成長期に標識および各加齢ポイントで標識することで老化によるGrem1陽性細胞の変化を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
時間を要する加齢モデルにおいて最終ポイントである15ヶ月齢の解析は終了していないが、順調に進行している。新たに作製していた細胞系譜・機能解析用のマウスも使用可能な状態となりつつあり、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
Grem1陽性細胞が加齢における関節軟骨維持や軟骨修復に関与するのかの詳細を明らかする。そのために、Grem1-CreERT:Rosa-loxp-stop-lox-ジフテリア毒素受容体(DTR)tdTomatoマウスを作製した。このマウスは、時期誘導性にGrem1陽性細胞標識および除去できることから、Grem1陽性細胞の関節軟骨の維持や再生への関与をさらに明らかにすることを検討している。さらに、OAを自然発症するSAMP8をモデルへの標識骨髄移植による細胞系譜解析やシングルセル解析を組み合わせた手法による軟骨維持・修復に関与するSSCの探索を行う。
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Causes of Carryover |
予定していた試薬代に少額な残額が生じた。生じた額は、次年度での消耗品費として使用する。
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