2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K19589
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40224919)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | 老化 / SASP |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、老化研究が世界的に注目されている。老化現象の中で注目を集める細胞老化の中でも、特に老化関連分泌表現型(senescence-associated secretory phenotype ;SASP)と呼ばれる現象が重要視されている。組織レベルでの主要な老化細胞(SASP)のマーカーの探索は有用であるが、老化細胞にタグを付けて殺すための遺伝的戦略は、細胞のアイデンティティと生物学的プロセスでの役割を確認するために不可欠である。皮膚の老化においても、真皮内での老化細胞の蓄積と、それに続くSASPによる炎症、線維化が機序となっていると考えられているが、SASP抑制・除去による皮膚の老化の阻止方法は、現時点で臨床応用されていないため、皮膚線維芽細胞を継代し、老化させ老化細胞特異的膜表面マーカーを検索し、これに基づいて老化細胞の殺し分けを試みた。細胞老化モデルと通常のヒト線維芽細胞の発現遺伝子をマイクロアレイ法にて比較することにより、老化細胞を特異的に標識するマーカーを探索した。その中で、細胞膜表面に発現する因子に絞り込み、これら遺伝子のコードするタンパク質が実際に細胞膜表面にあることを分離同定し、免疫染色、リアルタイムPCRによっても、老化細胞膜特異的なマーカーであることを確認した。その標的に対する市販の抗体を購入し、抗体には現在、光免疫療法のためのレザフィリン、細胞特異的免疫療法として細部毒性を有する薬物を結合させ、老化または若い培養細胞に対して当該の抗体を投与して殺し分けができるかいないかを確認中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書に基づいて順調に実験が進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書に基づいて実験を遂行する。
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Causes of Carryover |
実験が失敗せず、余剰な金額が生じなかったため、翌年度の動物実験で十分に使用することとしたため。
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