2022 Fiscal Year Research-status Report
Exploring the Critical Period of Health Effects of the COVID-19 Disaster on Children - Creating a "Critical Period Causal Model" -
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22K19646
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 邦夫 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60550712)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | DOHaD / COVID19 / 臨海モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
生涯を通じた因果モデルはいくつか提唱されているが(Kuh et.al. 2003)、曝露のタイミ ング(臨界期)と疾患との関連はほとんど検討されていない。しかし、臨界期の存在は発達や発育において周知であり、疾患に対する曝露についてのその可能性は否定できない。そこで、本研究は「臨界期因果モデル」という新しい因果モデルの構築に向けて、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)や災害等の健康危機が子どもの心身に及ぼす影響の、胎児期から成育過程における臨界期の存在を探索することを目的とした。 2022年度はデータセットの構築した。データセットは2つ作成した。1つは、2020年10月に実施したCOVID-19の影響に関する調査に回答を得られたなかで、胎児期からのデータがそろっている児とその保護者を対象としたものである。もう1つは、2019年7月から2022年6月までに8歳学童期検査で血液サンプルを収集する約1,400人の児(12,300人年)のDNA、胎児期からのデータおよびCOVID-19のデータセットである。 遺伝子多型およびDNAメチル化の解析は、既知の疾患関連SNPについて約1000検体について測定した。 これらを現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたデータベースの構築およびDNAの解析も概ね予定通りに遂行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
構築したデータベースの解析を行い、新しい概念である「臨界期因果モデル」を提唱する。
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Causes of Carryover |
DNAチップの経費が予定よりも低額であったことと購入予定のディープフリーザーを購入しなかったために次年度繰り越しができた。次年度はディープフリーザーを購入する。また、論文化のための経費として使用する。
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