2024 Fiscal Year Annual Research Report
健診Big Dataを基盤とした味覚健康医療の創発
| Project/Area Number |
22K19672
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
重村 憲徳 九州大学, 歯学研究院, 教授 (40336079)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
實松 敬介 九州大学, 歯学研究院, 講師 (70567502)
高井 信吾 九州大学, 歯学研究院, 助教 (30760475)
岩田 周介 朝日大学, 朝日大学, 助教 (60780062)
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| Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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| Keywords | 味覚 / ビッグデータ / 味覚異常 |
| Outline of Annual Research Achievements |
味覚受容体は、口腔のみならず視床下部や消化管など様々な臓器で発現することから、味覚の異常は、口腔のみならず、全身の臓器でも味覚異常が生じて、栄養・摂食・嚥下障害や生活習慣病の発症原因となる可能性が示唆されている。しかし、この味覚異常発症の分子機構はほとんど不明である。そこで本研究では、この味覚異常発症の「真の原因」を明らかにするために大規模健診における味覚検査データと、それと紐付けされた約2000項目の健康Big Dataとの多元的な相関解析を行うことにより、味覚異常の原因因子(マーカー)を追求することに挑戦する。本研究により、世界初の「味覚健康医療」の創発: 味覚感受性の変化とその原因マーカーを指標・標的とした新規の全身健康改善法の開発へ繋がることが期待される。今年度は、引き続き大規模健診において約1000名の味覚検査を行ない、様々な健診項目との相関解析を試みた。(結果1)2022年度いわき健康増進プロジェクトにおいて味覚検査と認知に関するMPI検査を受けた191名を分析した結果、認知機能と甘味・塩味感受性の低下、また、塩分摂取量との間にも相関傾向があることを見出した。これらの結果から、味覚検査が認知症の早期発見に有効である可能性が示唆された。(結果2)2019年度のデータを用いて、味覚検査と嗅覚検査を受けた565名を分析した結果、塩味感受性は嗅覚識別能力と相関していること、また、嗅覚低下群は正常群よりも1日の食塩摂取量が高いことが分かった。これらのことから、嗅覚識別テストは食塩認知閾値の上昇を予測するのに有用であり、食塩摂取の制御を介した高血圧予防に寄与する可能性が示唆された。
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[Journal Article] Relationship between olfactory and gustatory functions: The Iwaki health promotion project 20192024
Author(s)
Yamauchi K, Matsushita D, Shimizume N, Kudo R, Kohama Y, Miyazaki A, Taguchi H, Hirao T, Kawabata F, Kawabata Y, Sanematsu K, Takai S, Yamazoe J, Anabuki K, Aoshima K, Takahashi Y, Goto S, Sasaki A, Shigemura N, Matsubara A.
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Journal Title
Auris Nasus Larynx
Volume: 51
Pages: 443-449
DOI
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