2022 Fiscal Year Research-status Report
教育と臨床をつなぐクリティカルケア・バーチャルシミュレーションプログラムの構築
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22K19692
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
益田 美津美 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60384153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 街子 (佐伯街子) 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60610756)
杉山 文乃 (櫻井文乃) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 准教授 (10611238)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | バーチャルシミュレーション / クリティカルケア / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4、5年度は、クリティカルケア・バーチャルシミュレーションプログラムの構築のために、①プログラム要素抽出のためのニーズ分析、②学習ニーズに基づいたプログラム開発を計画している。 ①については、看護学生に対して、試行的に脳神経疾患により救急搬送された患者のバーチャルシミュレーションを実施した。その結果、ARCSモデルを基盤とした興味、やりがい、自信、満足感に対する評価は非常に高かった。また、自由記述の結果でも、忠実度の高さや実践的なトレーニングとして良好な結果が得られた。一方、初めて使用する学習者に対しては、操作に関するオリエンテーションがその後の満足度に影響する等の課題も見つかった。そのため、トレーニングの内容、方法の工夫のみならず、オリエンテーション、ブリーフィングもプログラムに丁寧に組み込むこと、それに対して技術受容モデル(TAM)等を用いて容易性、有用性、使用の意思を評価する必要性も示唆された。 ②については、現在、シナリオ症例の選定とディブリーフィングのためのワークシートを作成している。シナリオはAACNのカリキュラムやクリティカルケア看護の特性から、呼吸、循環、意識の症例からシナリオの作成を進めている。また、臨床判断モデルに基づいたディブリーフィングのためのワークシートとNCLEXを参考にした臨床判断プロセスの評価指標を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大幅な遅れや計画変更もなく、概ね順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラムの実装に向け、4~5シナリオ(脳神経、呼吸、循環、感染症等)を設定する。各シナリオは学習成果・目標、ファシリテーション、ディブリーフィング、学習者の評価を設計する。臨床状況の忠実度を最大限に高めるために、複雑な病態・治療を呈する急性・重症患者を疑似的に扱うことができBodyInteract™というオンライン上で分岐型シナリオを展開するソフトに組み込む予定である。作成した一連のシナリオをクリティカルケア・バーチャルシミュレーション仮プログラムとし、各専門的立場から内容妥当性を検討する。さらに、ADDIEモデルにより堅牢化をはかり、仮プログラムの分析、設計見直し、プレテスト実施とその評価という作業を新たな意見がなくなるまでくり返しプログラムを完成させる。 これまでほぼ計画通りに進んでおり、研究計画を大きく変更する予定はない。
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Causes of Carryover |
プログラム開発、実装に費用がかかることを見越し、今年度は研究者会議をWebで開催する等の工夫をした。繰越分は、プログラム開発のための資金に充当したい。
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