2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of inhibitory function assessment software for early detection and improvement of pre-MCI
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22K19696
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
兒玉 隆之 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (80708371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
片山 脩 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 外来研究員 (60845999)
森田 喜一郎 久留米大学, 付置研究所, 客員教授 (20140642)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | pre-MCI / 脳波 / 事象関連電位 / ゲーティング / 抑制機能 / アプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、認知機能の基層となる「抑制機能」が無症候期の前軽度認知機能障害(pre-MCI)の段階から機能低下を生じる点に着目し、抑制機能の低下度合いを基準とするpre-MCI評価のためのアプリを開発しその有用性を検証することである。本年度は、前年度に開発した脳内抑制機能を評価できるデバイス(Windows)型評価アプリケーションを用いて、岡山県および愛知県の研究協力施設での本アプリの有用性に関する実験を実施した。アプリケーションのシステム概要としては、デバイスの画面上に標準刺激や抑制刺激として条件付けした図形を呈示し、それらへの反応に対する正答率や反応時間の平均値が算出されるものである。実験を実施する過程で、刺激に対する脳内処理プロセスの分析結果から、視覚や体性感覚などの感覚情報を確実に捉えられているか(ゲーティング機能)についての問題点が挙がっていたが、若年者と高齢者における脳内情報処理過程には機能的差異が生じている可能性が示唆された。そのため、認知機能発動時の入力感覚情報に対する脳内処理過程についてタイムシリーズで捉える必要性検討の観点から、脳波を用いたより詳細な応用研究も実施した。これらの結果から、抑制機能評価は認知機能評価としての役割を担う可能性が高いことが示唆された。さらに、抑制機能には多くの感覚情報が影響を及ぼすため精緻な変化を検出する神経生理学的視点(脳波評価)を用いることの重要性が明らかとなった。
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[Presentation] 脳損傷後遺症者の路上運転時の視覚探索の特徴:標識・信号への注視行動分析より2023
Author(s)
小田桐匡, 岩瀬弘明, 日沖義治, 吉田武史, 大村佑果, 柴田真明, 石田洸, 猪又千広, 大手一慶, 阪本彩澄香, 兒玉隆之
Organizer
第7回日本安全運転医療学会学術集会
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