2022 Fiscal Year Research-status Report
大腿骨近位部3次元構造強度指標を含む骨折リスク評価による骨粗鬆症検診と診療の刷新
Project/Area Number |
22K19698
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉置 淳子 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (90326356)
梶田 悦子 中京学院大学, 看護学部, 教授 (50135373)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | 骨折リスク / 大腿骨近位部骨折 / 二重X線吸収法 / 三次元構造強度指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腿骨近位部の二重X線吸収法による骨密度2次元画像を3次元に再構築し、3次元構造強度指標を算出する方法の骨折リスク評価性能を評価するために、JPOSコホート研究の15年次追跡調査をベースラインとした4地域約1500人の10年追跡を計画した。2022年度は2地域の調査を以下のように計画していたが、新型コロナウイルス感染症流行のために、調査そのものが実施できなかった。 主要アウトカムである大腿骨近位部骨折と副次的アウトカムである骨粗鬆症性骨折は問診で把握する。椎体骨折の発生は脊椎側面をデジタル撮影し、椎体高がベースラインより20%以上低下した椎体を骨折と判定する。しかし、計画していた15年次追跡調査が実施できなかったので、現段階でデータが得られていない。 骨折の予測要因としては初回調査時と15年追跡時の大腿骨近位部骨密度画像を連結可能匿名化し、暗号化した上で、Humbert博士の研究室に送り、3次元構造解析結果を返却してもらう。現段階では初回調査時の解析が完了している。 計画していた調査は2023年度に実施予定で、対象自治体と合意している。すべての調査が完了した段階で、データベース化し、統計解析ソフトSASを用いて、Cox比例ハザードモデルで3次元構造指標が従来型の骨密度よりも優れた骨折予測性能を持つかどうかをROC解析で検証し、材質マーカーのペントシジンや骨代謝指標を加え、骨強度の3要素を含む骨折リスク評価法を樹立する。副次的アウトカムについても同じ解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年7月に新型コロナウイルス感染症の流行がピークとなり、その時期に実施を予定していた調査で自治体の協力が得られなくなり、調査は実施できなかった。また、同様の理由で実施できなかった2020年実施予定だった別課題の調査が2022年後半に入っていたために、2022年度は本課題の調査が実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の流行が終息に向かい、感染症法上の5類感染症に分類されることが予定されるに至り、ようやく2023年度に調査を実施することで調査地自治体と合意した。 2023年度に全ての調査を実施し、調査が完了した段階で、データベース化し、統計解析ソフトSASを用いて、Cox比例ハザードモデルで3次元構造指標が従来型の骨密度よりも優れた骨折予測性能を持つかどうかをROC解析で検証し、材質マーカーのペントシジンや骨代謝指標を加え、骨強度の3要素を含む骨折リスク評価法を樹立する。副次的アウトカムについても同じ解析を行う。
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Causes of Carryover |
2022年7月に新型コロナウイルス感染症の流行がピークとなり、その時期に実施を予定していた調査で自治体の協力が得られなくなり、調査は実施できなかった。また、同様の理由で実施できなかった2020年実施予定だった別課題の調査が2022年後半に入っていたために、2022年度は本課題の調査が実施できなかった。 2023年度は2023年度に予定していた地域に加え、前年度に実施できなかった地域について以下の項目の調査を行う。主要アウトカムは大腿骨近位部骨折、副次的アウトカムは骨粗鬆症性骨折と椎体骨折の発生とし、前2者は問診で把握する。問診を行う保健師の人件費と旅費を支出する。椎体骨折は脊椎側面をデジタル撮影して診断するので、その撮影料を支出する。15年追跡時の大腿骨近位部骨密度画像を暗号化した上でHumbert博士の研究室に送り、3次元構造解析結果を返却してもらう。Cox比例ハザードモデルで3次元構造指標が従来型の骨密度よりも優れた骨折予測性能を持つかどうかをROC解析で検証する。
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