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2022 Fiscal Year Research-status Report

非接触運動計測による生理指標予測に基づく筋力トレーニングの知能化

Research Project

Project/Area Number 22K19738
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

橋本 卓弥  東京理科大学, 工学部機械工学科, 准教授 (60548163)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菊池 直樹  日本体育大学, 体育学部, 准教授 (10739478)
Project Period (FY) 2022-06-30 – 2025-03-31
Keywords筋力トレーニング / 非接触運動計測 / 生理指標予測
Outline of Annual Research Achievements

本年度では,まず,RGB-Dカメラを用いた非接触運動計測システムを構築し,スクワット運動における人間の3次元骨格座標を取得できるようにした.また,得られた運動データを基に,スクワット運動のパフォーマンスを評価するための指標を検討し,トレーナーによる主観評価と比較した.さらに,血中乳酸濃度,表面筋電図,自覚疲労度など,疲労指標の計測も行った.そして,運動データを基に疲労度を推定するための機械学習モデルを構築し,その推定精度を検証した.この他,得られた運動データを基に,筋骨格モデル解析により筋活動を推定する方法についても取り組んだ.その結果.以下の3点の成果が得られた.
① RGB-Dカメラを用いた非接触運動計測により,スクワット運動中の人間の3次元骨格座標を十分な精度で計測できるようになった.また,その骨格座標を用いて重心の運動や関節トルク,床反力を推定できるようにした.そして,複数被検者を対象としたスクワット運動計測実験を行い,それらの推定値から得られた指標を用いて,トレーナーの主観評価の一部を代替できる可能性を確認した.
② 非接触運動計測で得られる運動指標を用いて,血中乳酸濃度,表面筋電図の平均周波数変化,自覚疲労度などの疲労指標を推定するために,ニューラルネットワークを用いた機械学習モデルを構築した.しかしながら,推定精度を検証したところ,汎化性能には欠ける結果となった.
③ 非接触運動計測システムで求められる運動データおよび関節トルク・床反力の推定値を用いて,OpenSimを用いた筋活動解析を行うことにより,スクワット運動中の筋活動を推定できるようにした.また,表面筋電図での計測結果と比較したところ,概ね類似した傾向を示した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の予定通り,RGB-Dカメラを用いた非接触運動計測システムを構築し,人間の3次元骨格座標を計測できるようになった.また,計測した運動データから求めた指標を用いて,トレーナーの主観評価の一部を代替できる可能性があることも確認した.さらに,運動データを基に被験者の疲労度を推定するための機械学習モデルを構築することができた.一方,学習データによっては疲労度の推定精度が低く,汎化性能に欠ける結果となった.また,筋力トレーニング装置の開発に着手することができなかった.

Strategy for Future Research Activity

2022年度の実施状況を鑑み,2023年度では以下の4点について重点的に研究を進める.
① スクワット運動を対象とした筋骨格モデルを構築し,非接触運動計測で得られた運動データを基にリアルタイムに筋張力を推定できるようにする.これにより,表面筋電図を使用しなくとも下肢の筋活動を推定できるようにする.
② 運動情報や筋活動情報から疲労度を推定する際の推定精度を向上させるために,機械学習に使用する指標を再検討する.
③ ①および②で得られる運動情報や筋活動情報,疲労情報を基にトレーニング変数を調整するための方法について検討を始める.
④ これまでに開発してきた筋力トレーニング装置の改良を進める.

Causes of Carryover

今年度,これまでに開発してきた筋力トレーニング装置を大幅に改良する予定でおり,そのための開発費を計上していたが,軽微な改良に留まってしまった.そこで,次年度,改めて装置の開発に取り組むこととし,そのための開発費として使用する.

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Markerless motion measurement system using single RGB-D camera for squat exercise2022

    • Author(s)
      Yota Sekiguchi, Tatsuru Kamiyama, Takuya Hashimoto, Kenta Matsumoto, and Hiroshi Kobayashi
    • Organizer
      7th International Symposium of 3-D Analysis of Human Movement
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 多種目筋トレ装置の開発と負荷ー速度関係に基づく1RM推定2022

    • Author(s)
      東城夏生,橋本卓弥,菊池直樹
    • Organizer
      ロボティクス・メカトロニクス 講演会 2022

URL: 

Published: 2023-12-25  

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