2023 Fiscal Year Research-status Report
A self-adaptive surrogate model for non-stationary responses with high-degree-of-freedom model coefficients obtained nonparametrically
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22K19765
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
下山 幸治 九州大学, 工学研究院, 教授 (80447185)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 代替モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
工学設計の最適化においては,高価な出力関数(性能)の評価を安価な代数式近似に置き換える「サロゲートモデル」の併用が欠かせない.しかし,従来のモデルはモデル係数を一定(定常)値として構築されるため,多峰性の強い応答に追従できない.そこで本研究では,多自由度のモデル係数を用いた,多峰性応答に自己追従できる非定常サロゲートモデルの開発に取り組む. 本年度は,関連研究の文献調査を踏まえた結果,サロゲートモデルの基底関数(カーネル)をあらかじめ複数種類用意し,これらを複合学習させることで,任意の応答スケールに適合できるサロゲートモデルの開発に取り組んだ.これにより,従来の単一カーネルに基づくサロゲートモデルに比べて,非定常性の強い応答への適合能力の改善が期待される.さらに,忠実度の異なる評価データを2種類用いて,サロデートモデルを階層的に構築する方法にも取り組んだ.複合カーネル化および階層化を組み合わせたサロゲートモデルを,非線形性の強い流体機械の性能予測に適用したところ,既存の定常サロゲートモデルに比べて,評価コストを抑えつつ予測精度を改善できることを実証した. 複合カーネル化はサロゲートモデルの定式化の変更を必要としない(カーネルの定義を変更するだけで良い)利点がある一方,サロゲートモデルが表現できる非定常性には限界がある.よって,前年度から取り組んでいる,局所応答スケールに適合する非定常モデル係数の分布推定にも継続して取り組む.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の他大学への異動に伴い,新天地での本務に研究時間が割かれているため.
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Strategy for Future Research Activity |
局所応答スケールに適合する非定常モデル係数の分布推定の実装を継続する.その後,開発したサロゲートモデルの精度を評価する.さらに,工学設計問題にも適用し,既存モデル(単一カーネル,複合カーネル)と比較することで,最適解の探索性能への影響を評価する.
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Causes of Carryover |
研究代表者の他大学への異動に伴い,研究遂行に想定以上に時間を要したため. 次年度は,サロゲートモデルのセッションが企画されている機械学会・応用数理学会などでの情報収集・成果発表のための出張旅費に使用する予定である.
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