2022 Fiscal Year Research-status Report
プログラミング言語理論にもとづく広義情報処理システムセキュリティ
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22K19766
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
住井 英二郎 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (00333550)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | プログラミング言語理論/プログラム理論 / 形式手法(フォーマルメソッド),計算モデル / セキュリティ型つきλ計算 / 非機密化,動的レベル生成 / 環境双模倣 |
Outline of Annual Research Achievements |
以下を含む研究を研究協力者らとともに、他の研究とも連携して行なった。 ・複数参加者セッション型の一般プロセス型への変換:複数の参加者(プロセス)が通信を行う並行プロセス計算(concurrent process calculus)において、通信のプロトコル(順序等の手順)を表すセッション型(session type)から、プロセスの入出力の振る舞いを表すIgarashi-Kobayashiの一般型システム(generic type system, GTS)への変換を定義し、両者の関係を明らかにした。 ・組み込み機器用スクリプト言語環境におけるロボットの関数型リアクティブプログラミング:命令的と考えられがちなロボットプログラミングを、関数的な枠組みであるFRP (functional reactive programming)を用いて、専用の関数型プログラミング言語ではなく、通常の組み込み機器用スクリプト言語環境においてモデル化・実装する方式を研究した。具体的にはLEGO Education SPIKE PrimeのMicroPython環境を用いたが、本研究の手法は特定の環境に限られるものではない。 これらは広義の「計算」(情報処理)を記述する体系としての「プログラミング言語」理論を、狭義の計算機プログラムだけでなく幅広いシステムに関する記述・推論(reasoning)・検証にも適用することを試み、それらの理論と応用を相互に発展させるという本研究の目的に沿う結果である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
大学・部局の事務職員・技術職員の不足により、教員が多くの事務・施設管理等業務や業者への対応等を行わなければならず、極めて長時間の努力をもってしても研究時間がほとんど確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
大学・部局の事務職員・技術職員の不足は一研究者で直ちに対応はしがたいが、引き続き研究時間の確保に最大限努力しつつ、遅れてはいるが当初の計画に沿って研究を遂行する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は前述のとおり。次年度は、遅れた研究計画に従って使用する計画である。
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Research Products
(3 results)