2023 Fiscal Year Research-status Report
Illumination Optical Communication and Power Line Communication integrated Non-orthogonal Code Multi-level Modulation Network
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22K19770
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小室 信喜 千葉大学, 情報戦略機構, 准教授 (70409796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽渕 裕真 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 教授 (90241744)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 照明光通信 / 電力線通信 / 可視光通信 / 光無線通信 / 非直交符号による多値変調 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、送電・照明機能と通信機能の両方を兼ね備える新たなネットワークシステム実現に向けて、照明光通信と電力線通信を融合した高度照明光通信ネットワークの確立を目的とし、(a)照明・送電機能を維持しながら通信機能を付加すること、(b)電力線通信と融合することによりネットワーク化を図ること、(c)隣接照明光や環境光に耐性があること、(d)非直交符号の構成法により様々な応用に適用できること、などのすべての項目を満たす通信方式の確立にチャレンジするものである。6つの要素システム(1. 非直交符号多値変調による光強度変調方式、2. 非直交符号多値変調による光符号分割多元接続方式、3. 並列組み合わせ伝送を用いる非直交符号多値変調方式、4. 複数の変調法を融合する階層型変調方式、5. 非直交符号多値変調による電力線通信、6. 照明光通信と電力線通信を融合したネットワークシステム)およびそれらを統合した高度照明光通信システムを検討する。 2023年度は、6つの要素システムのうち2つ(3. 並列組み合わせ伝送を用いる非直交符号多値変調方式、4. 複数の変調法を融合する階層型変調方式)について、基本性能(情報伝送効率、誤り率など)を理論解析および計算機シミュレーションにより評価した。その結果、提案システムは、情報伝送効率および誤り率の点で従来の光強度変調方式よりも良好であることを示した。さらに、考案した非直交符号構成の最適地に関する検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は「研究実績の概要」に述べた6の検討事項(1. 非直交符号多値変調による光強度変調方式、2. 非直交符号多値変調による光符号分割多元接続方式、3. 並列組み合わせ伝送を用いる非直交符号多値変調方式、4. 複数の変調法を融合する階層型変調方式、5. 非直交符号多値変調による電力線通信、6. 照明光通信と電力線通信を融合したネットワークシステム)およびそれらを統合した高度照明光通信システムのうち2つ(3. 並列組み合わせ伝送を用いる非直交符号多値変調方式、4. 複数の変調法を融合する階層型変調方式)に関して検討を行った。当該検討課題におけるシステム性能評価環境の構築が完了したため「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」で述べた通り本研究課題は「おおむね順調に進展している」状況であり、2024年度は2022年度-2023年度に得られた知見(検討事項1から4)を活かし、これらの技術を踏まえて「5. 非直交符号多値変調による電力線通信」「6. 照明光通信と電力線通信を融合したネットワークシステム」およびそれらを統合した高度照明光通信システム」に予定通り取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度の研究成果を国際会議に投稿したが、2023年度内の発表に間に合わなかったため、本件に係る参加費及び渡航費を2024年度に計上する予定である。また、2023年度の研究成果を論文にまとめているところであり、論文掲載に係る費用を2023年度の予算で計上する。
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