2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K19924
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
小池 博之 日本医科大学, 医学部, 講師 (20821771)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | オルガノイド / 肝臓 / iPS細胞 / 循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、生体外で維持可能なiPS細胞由来ヒトオルガノイド構築の報告が増加している。オルガノイドの移植により想定される効果が、生体外の培養環境でも十分に得られる手法が開発されれば、これまでに創出されてきた多くのオルガノイドの活用の幅が広がることが期待される。本研究では、iPS細胞由来の肝臓オルガノイドを搭載した体外循環システムの開発とその治療効果の検証を行う。本年度は本研究の目的に適切なシステムの選定を実施した。また、オルガノイドの培養条件を確立するために、マウス胎仔由来の組織との比較を行なった。今後は肝臓オルガノイドを培地循環システムに搭載し、長期に維持可能であることを検証する。また、循環培養環境でも肝臓オルガノイドの胆汁排泄能が十分に発揮できることを確認するための評価を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書に沿って、1年目に行う予定であった計画を遂行した。具体的には、オルガノイドをポンプ式の培地循環システムへ搭載した状態でシステムが適切に稼働することを確認できた。 この成果をもとに、次年度も当初の計画書に沿って研究を進行していくことが可能である。 現在までの進捗状況は、計画書に従っておおむね順調であると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は肝臓オルガノイドを培地循環システムに搭載し、長期に維持可能であることを、細胞生存率、Albumin分泌量、薬物代謝能にて検証する。また、循環培養環境でも肝臓オルガノイドの胆汁排泄能が十分に発揮できることを確認するための評価を進めていく。
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Causes of Carryover |
本研究では、iPS細胞由来肝臓オルガノイドを搭載した体外循環システムの開発とその治療効果の検証を行う。次年度使用額が生じた理由は、令和4年度に予定していた機器の導入がコロナ禍の影響により遅れたためである。 令和5年度に当該機器の導入を進める。
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Research Products
(2 results)