2022 Fiscal Year Research-status Report
初期のベトナム語自律学習に日本語・英語の知識とスキルを活かすアプローチの探求
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22K19994
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山本 冴里 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (00634750)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 統合的教授法 / ベトナム語 / 自律学習 / 多元的アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本語を母語とし英語の学習経験を持つ成人が、初めてベトナム語を理解しようとする際、ベトナム語の語彙や文法、成り立ちについて、日本語・英語の何を手掛かりにどのような仮説を形成し、どのようにその仮説を検証していくことができるのかというメタ的な認知プロセスを明らかにすることである。
「研究活動スタート支援」であって、期間が半年間であったことから、まだ準備段階と位置付けられることしかできていないが、この期間には、1) 統合的教授法(Integrated didactic approach)の具体的な手法と効果について、および2) 新たな目標言語に取り組もうという際の自律学習ストラテジーについて、先行研究を整理した。また、両者を照合しつつ、統合的教授法(Integrated didactic approach)が、二重の単一言語主義の強い日本という文脈において成人の自律学習支援にどのように応用できるか、ということについて検討した。あわせて、この期間内に、データ収集時に使用するベトナム語の素材をほぼ確定するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ライフイベントにより、予定(希望)していたほどの時間は取れなかった。また、資料収集についてもやや難航した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はいよいよデータを生成し分析する段階に入る。ベトナム語の学習経験を持たない成人(合計して50人程度を想定している)を研究協力者として、質的研究法のデータ収集法の一つである、フォーカス・グループ・インタビューの手法を応用してデータを収集する。具体的には、1) 協力者らを数人のグループにし、ベトナム語の素材(初級者用教材や生の素材)を渡す。2) グループで素材を解読しつつ、ベトナム語の語彙や文法、成り立ちについて、可能なかぎり仮説を立てるよう求める。3) その際に生成された発話を録音し、それをデータとする。このデータを分析し、仮説が生成され、発展され、検討され、限定されるプロセスを明らかにする。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた最大の理由は、2022年2月から実施予定であったデータ収集の開始が、2023年度にずれこんだためである。次年度使用額分は、主としてデータ収集協力謝金と研究発表旅費に用いる。
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