2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K20190
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
眞田 英毅 同志社大学, 文化情報学部, 助教 (00961971)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 学校外教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は,2ヶ年計画の1年目であり,当初の予定通り学校外教育(塾,家庭教師,通信教育)についてのWeb調査を実施した.対象は,2023年1月時点で20歳から39歳までの男女であり,年齢と性別で層化している.本調査は,どの学校外教育を,どの程度利用したのか,を詳細にたずねており,これによって学校外教育の効果をさらに詳しく推定できる.調査データの分析結果は以下の通りである. 記述統計の結果より,中学生時には,学校外教育の中では塾の利用割合が高いことがわかった.また,頻度について,通年で利用している割合が75%以上おり,目的については,塾と通信教育は受験目的だが,家庭教師は補習目的であった.加えて,無料の学校外教育や,学校での課外授業参加者は少ないことがわかった.さらに,多変量解析の結果,出身階層が高い子どもが学校外教育を利用しやすいことや,無料で提供されている学校外教育の割合はかなり低く,学校の課外授業を利用していても,学校外教育を利用する傾向があることが明らかになった. この結果は,2023年3月の数理社会学会大会にてポスター形式で発表を行っている. 以上が本研究課題における独自の調査結果であるが,他にも今年度は既存の社会調査データを用いて,学校外教育が大衆化したのかについて,ディスカッションペーパーにて結果を報告した.さらには,その結果を英語に翻訳し,英語でもディスカッションペーパーを掲載しており,国内外を問わず本研究課題における結果を発信している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,予定していたWeb調査を実施し,結果を2023年数理社会学会大会にてポスター形式で報告した.その際,多くの社会学者からフィードバックを得ることができ,本調査を行う際の改善点等を洗い出すことができた.そのため,今年度は当初の予定通り順調に進んでいるといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
2年計画の2年目にあたる本年は,昨年のWeb調査の結果および不備等を踏まえて,学校外教育利用に関する郵送調査を実施する.今回は京都府内の2023年度時点で20歳から30歳の男女を母集団とし,層化2段抽出法にてサンプルを抽出する.この結果を分析し,本年11月および来年3月の学会で報告するとともに,学術誌へ論文を投稿する.
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Causes of Carryover |
国際社会学会の春の大会が2023年は5月に開催されることになったため.
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