2022 Fiscal Year Research-status Report
教師の専門性と同僚性を高める校内研修への「支援体制モデル」の解明
Project/Area Number |
22K20245
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
大畑 健二 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10963457)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 教師教育 / 校内研修 / 同僚性 / 対話型共創シート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,教師の学びを支える校内研修の支援体制構築のために必要な要件を明らかにすることを目的としている。実務家教員の立場から個々の教師の省察の機会への参画を通して,同僚との省察の場と個々の教師の授業研究がいかに連動していくのかを対話共創型の校内研修モデルとして整理した。 教師の同僚性の確立について,新任者に限らず現場の教師は一人で個々の授業課題や教師としての在り方に関わる問題を抱えている現状がある。今後も働き方改革が進められるなか,教師の勤務時間は限られてくる。教師の学びを保障するためには研修時間の有効活用が喫緊の課題である。 個々の教師の授業改善が校内研究と連動していくための仕組みとして,「対話型共創シート」を試案した。同僚との対話を生み出す共創型校内研修のための具体的な研修ツールの開発により教師の同僚性を育む校内研修を実現させ,教師の孤立化・個業化が進む深刻な学校現場の状況の改善策としての意義がある。 また将来,教職を志す学生の教員養成の重要な場として位置付けられている教育実習や教職大学院生の実地研究での活用も期待できる。現在,現職教員の授業研修,教職大学院生の実地研究指導にも活用している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教師の学びを支える校内研修の支援体制構築について,教師の学びの変容と協働的な省察との関連を分析・考察し,支援体制構築に必要な要件について明らかにするために,4つの学校現場の研修(企画・運営含む)に関与しながら少人数で組織した授業研究を継続している。研究推進の実施計画に示した通り,現在までに事例の蓄積と分析と事例の比較を通して「対話共創型の校内研修モデル」を整理した。また,事例を統合することで得られた要素を基に,教師が学び育つための校内研修に必要な支援体制の概念を具体的な思考ツールとして視覚化した「対話型共創シート」を開発した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,本研究で明らかにされた支援体制の効果について「対話共創型の校内研修モデル」と「対話型共創シート」の活用を基に,関与している4校の学校現場における校内研修支援の企画・運営に応用していく。また,学年主任や研究主任との共有を図り,本研究のさらなる課題の抽出と解決に向けた方向性を探っていきたい。
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Research Products
(8 results)