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2023 Fiscal Year Research-status Report

科学的探究の性質への理解を促進する教授方略:アーギュメント駆動型探究に着目して

Research Project

Project/Area Number 22K20291
Research InstitutionOsaka Shin-Ai Gakuin University

Principal Investigator

村津 啓太  大阪信愛学院大学, 教育学部教育学科, 講師 (10967699)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2025-03-31
Keywordsアーギュメント / 科学の性質 / 教授方略
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、近年アメリカで注目されつつある「アーギュメント駆動型探究(argument driven inquiry)」の詳細な検討・分析を通して、科学的探究の性質に対する小学生の理解を促進するための教授方略を開発し、その有効性について検証することを目的としている。そのために、①先行研究の精査に基づく教授方略の開発、②小学生対象の実験授業を通した教授方略の検証、③検証結果をもとにした教授方略の改善を行う予定である。
2023年度は,「アーギュメント駆動型探究(argument driven inquiry)」に関わる先行研究を精査し、その教授方略に基づく実験授業の実施を行った。実験授業においては,先行研究から見出された4つの教授方略を反映させた。具体的には,アーギュメントの基本的な構成能力を育成する「育成」、アーギュメントを可視化し批評し合う「批評」、学習者が取り組んだ科学的探究を明示的に振り返る「内省」、各個人が作成した学習レポートをお互いに査読し合う「査読」であった。実験授業の概要については,2023年度6月に開催された日本科学教育学会研究会において公表済である。
実験授業においては,小学校第6学年理科「物の燃え方」を題材として実施した。実験授業では,科学の性質に関する質問紙調査を授業前後に実施するとともに,アーギュメントの構成技能テストを授業終盤に実施した。評価の結果,実験授業を通して,小学生の科学の性質に関する理解度が向上するとともに,アーギュメントの構築技能の定着が確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

交付申請書に記載した研究目的について、2023年度はやや遅れている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、実験授業を2022年度に実施する予定であったものの,2023年度への変更を余儀なくされたためである。これに伴い,収集データの分析ならびに公表を2024年度に行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は,2023年度に完了することができなかった実験授業のデータ分析を行い,その成果を公表する予定である。具体的には,2024年11月に実施される国際会議(THE INTERNATIONAL ORGANIZATION FOR SCIENCE AND TECHNOLOGY EDUCATION (IOSTE))ならびに第74回日本理科教育学会全国大会にいて,その成果を公表していく。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由として,コロナウイルス感染拡大による実験授業の実施スケジュールに変更が生じたためである。使用計画として,得られた成果の公表に関わる旅費を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 「科学の性質」への理解を促進するアーギュメント教授方略のデザイン要素:粒子領域における小学校第6学年の理科授業を題材として2023

    • Author(s)
      村津啓太
    • Journal Title

      日本科学教育学会研究会研究報告

      Volume: 37 Pages: 49-52

    • DOI

      10.14935/jsser.37.6_49

    • Open Access

URL: 

Published: 2024-12-25  

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