2023 Fiscal Year Research-status Report
乳児の食行動に養育者の着用色情報が与える影響に関する実証研究
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22K20292
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
和泉 志穂 武庫川女子大学, 社会情報学部, 准教授 (80441236)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 乳児 / 食行動 / 色情報 / 姿勢推定 / 養育者 / 離乳食介助 |
Outline of Annual Research Achievements |
養育者の着用色情報は、乳児の食行動の積極性向上に影響を与えるのかを実証するため、10件の調査対象(乳児1名およびその養育者2名を1件とする)に対し、14日間の動画撮影調査、動画撮影調査前後での離乳食状況に関するヒアリング調査およびアンケート調査を実施する。その後、Deep Learningを用い乳児の食行動時の姿勢推定を行うことで、得られた動画データから食行動への積極性の影響を分析する。本年度は、1件の学会発表を行った。 2023(令和5)年度は、調査対象による10件すべての調査終了およびデータ分析終了を目指した。まず、前年度に実施を開始した3件の調査対象者からのフィードバックを基に、極力調査対象者の負担が軽減できるよう、手続きに関する説明資料の加筆修正を行った。次に、前年度に動画提出まで完了していた3件の調査対象者に対する調査後のヒアリング調査を実施した。そして、前年度に調査実施が決定していた4件のうち辞退者を除く1件の調査を開始した。同時に、インターネット上で調査対象者の追加募集を実施し、当該年度に4件の調査がすべて終了した。残り2件は、調査対象者の体調不良などにより、2024(令和6)年度に持ち越して調査を続行することとなった。 2022・2023年度で収集した動画データ112本は、開始と終了時点に対するデータクリーニングを行い、1秒毎にこちらで設定した行動ラベルを付与する作業を行なった。母親のデータ(7本×8名)に対するラベル付与作業は終了し、父親のデータ(7本×8名)に対するラベル付与作業は20本まで終了した。今後は、残りのデータおよび調査対象者2件のデータに対するラベル付与作業およびDeep Learningを用いた姿勢推定を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査対象者が乳児であることから、各種ウイルス性の疾患による調査の中断や離乳食進行状況による支障が生じた。また、養育者の異動に伴う調査参加への支障も生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、収集した動画データ分析を遂行するとともに、研究結果をまとめ発表していく。
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Causes of Carryover |
当初予定では本年度中に調査が終了する予定であったが、調査対象者の実施状況に支障が出たことから調査完了に遅れが発生し調査が終了せず、調査対象者への謝金の支出および動画分析用物品の購入ができなかったため。また、2024年度に学会発表を行うことになったため。
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