2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K20295
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Research Institution | Toyama College |
Principal Investigator |
松本 圭朗 富山短期大学, その他部局等, 助教 (00967440)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 勝田守一 / 教育方法 / 戦後教育学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、勝田守一の教育学構想における教育方法論の解明を目的としておこなっている。具体的には、勝田の教育学構想における、①教科指導と生活指導と教育課程の検討、②教育方法論の描出、③教育方法論と教育的価値論との往還関係の検討、の3つの作業をおこなうものである。 本研究でおこなうべき作業の前提として、勝田に関連する史料収集をおこなう必要があった。そのため、勝田に関連する史料収集を中心として行い、一定程度の史料を収集できた。加えて、史的研究として、勝田の著作集に掲載されていない論考の発見・収集の必要があった。そこで今年度は、戦後期に北海道で刊行されていた雑誌『PTA教室』の全号を収集した。しかし、そこに勝田による論考は掲載されていなかった。ただし、『PTA教室』それ自体は教育学研究にとって貴重な資料となるため、総目次として整理し、刊行した。 これらの作業のうえに、勝田の論考をもとにした研究を進めた。とくに、勝田の教科指導に焦点をあてた研究をおこなった。勝田の教科指導概念の史的展開を跡付けていくことで、そこに通底する概念を描出することができた。また、勝田の教育課程論に焦点をあてた研究についても並行して進めることができた。勝田の教育課程論にみられる概念については、描出ができたものの、その具体的な検証は実施できてない。 以上より、本年度は、本研究の目的に必要な3つの作業のうち、①の段階に留まっているのが現状である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、勝田守一の教育学構想における教育方法論の解明を目的として、①教科指導と生活指導と教育課程の検討、②教育方法論の描出、③教育方法論と教育的価値論との往還関係の検討、の3つの作業をおこなうものである。 しかし、①の作業段階に留まっているのが現状である。その理由として、新型コロナウイルスの影響により県外への移動が制限されたことによる史料収集の遅れが挙げれられる。そのため、これまでの研究成果に対する新たな史料を用いた再検討の作業が実施できていない。また、研究成果を関連学会等で発表することもできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策として次の点が挙げられる。まず、引き続き、勝田の守一の論考の収集をおこなう。 そのうえで、研究成果のまとめと発表をおこなう。第1に、関連学会での報告をおこなう。第2に、学会投稿論文の投稿をおこなう。
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Causes of Carryover |
端数として残額が生じた。次年度に使用する。
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