2022 Fiscal Year Research-status Report
僧帽弁形成術における弁輪面積変化率による普遍的な人工弁輪サイズ決定手法の確立
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22K20498
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐々木 晴香 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80869157)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 僧帽弁形成術 / 経食道心エコー検査 / 器質性僧帽弁閉鎖不全症 |
Outline of Annual Research Achievements |
僧帽弁形成術後の機能性僧帽弁狭窄は形成術後の僧帽弁の構造が体格に比して狭小化してしまう病態であり、 術後の予後不良因子となる。手術の際に小径の人工弁輪を使用することが術後機能性僧帽弁狭窄を発症する要因となることが知られているが、手術時の人工弁輪のサイズ選択に関して定まった方法はない。 術前に施行している3次元経食道超音波検査では僧帽弁の形態を3次元的に描出することが可能であり、僧帽弁の立体的な構造を詳細に把握することが可能である。本研究では3次元経食道超音波検査により術前に計測した僧帽弁輪面積の値が、術後機能性僧帽弁狭窄を回避するための至適人工弁輪サイズを決定するための有用な因子となるかを検証するものである。 術前及び術後の3次元経食道心エコーデータから僧帽弁輪面積を算出し、その変化率が術後機能性狭窄に及ぼす影響を検討する。患者背景やその他の検査データも合わせて解析し、術前のデータを用いて術後機能性僧帽弁狭窄を回避するための至適人工弁輪サイズを決めることが可能であるかを検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、千葉大学医学部附属病院、川崎幸病院、東千葉メディカルセンターから合計で約200症例を抽出した。僧帽弁形態の解析、その他の検査結果、患者背景などのデータを解析し、2022年12月に開催された第12回心臓弁膜症学会にて途中経過を報告した。その際のディスカッションで、追加で必要と思われるデータや解析方法をアドバイス頂いたため、現在追加データの収集中である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度前半には論文作成に必要な症例数に達する予定であり、学会発表時のディスカッション内容を元に軌道修正をしながら統計解析を進め、論文作成を進める。
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Causes of Carryover |
学会発表のディスカッションを通じて軌道修正が生じ、データ収集を再度行っている影響で解析機器設備の購入を次年度に持ち越した。次年度早期に設備を整え、収集し直したデータの解析を行い、論文作成を進める予定である。
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Research Products
(1 results)