2022 Fiscal Year Research-status Report
神経・筋・骨格・関節系の統合モデルによる神経系と関節系の相互作用メカニズムの理解
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22K20503
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
WANG Sentong 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 特任研究員 (20964076)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 筋・骨格・関節モデル / 筋シナジー解析 / 身体運動解析 / バイオメカニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、被験者の運動データを使用し、筋・骨格・関節モデルに基づいて、筋シナジー解析を介して、神経系レベルと関節レベルの関係性を調べることを目的とする。筋・骨格・関節モデルの構築・改良を行った。特に、筋と靭帯の付着位置の調整、筋の力学モデルのパラメータの調整、また、関節接触解析に関するパラメータの最適化を行った。 被験者の実験については、モーションキャプチャーシステムとフォースプレートを用いて、二人の被験者に対して、正常歩行において、マーカー位置と床反力データを計測し、筋・骨格・関節モデルに基づいて、逆動力学解析から、筋力の最適化、筋シナジー解析まで、行い、筋シナジー解析と関節の副次運動の関係性が調査できるモデリングを確立できた。 モデルの妥当性検証については、主に被験者に計測した筋電図データを使用して行った。関節の主運動だけでなく、関節の副次運動も筋シナジー解析の結果にも影響するものと考えられるが、その関係性までは検証するに至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
筋・骨格・関節モデルの構築・改良を行うことができた。また、予定した被験者の運動データが取れており、運動データを使用し、モデルに基づいて、筋シナジー解析の方法を確立した。研究は計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
筋・骨格・関節モデルによる筋シナジー解析の方法を確立したので、今後は、この方法を使用して、関節の副次運動が表現できるモデルによる筋シナジー解析と関節の副次運動が表現できない(主運動だけ表現する)モデルによる筋シナジー解析の結果を比較し、関節副次運動と筋シナジーの関係性を定量的に評価することを進めていく。
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Causes of Carryover |
次年度は国際学会が2件あり、投稿論文するための掲載料や英文校正の費用が必要である。 さらに、計測デバイスも購入する予定である。
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