2022 Fiscal Year Research-status Report
牛ヘルペスウイルス4型蛋白質による宿主蛋白質分解機構の解明
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22K20618
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
岩崎 まりか 東京農業大学, 農学部, 助教 (20966238)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 牛ヘルペスウイルス4型 / 免疫回避 / ユビキチン-プロテアソーム系 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は牛ヘルペスウイルス4型(BHV-4)の宿主免疫からの回避機構を解明することを目的とする。申請者は、BHV-4の持つBo4およびBo5蛋白質がE3ユビキチンリガーゼとして作用し、宿主細胞のMHCⅠの分解を促すことで宿主細胞の免疫回避に関与していると仮説を立てた。これまでに、Bo4およびBo5遺伝子を細胞に導入する組み換えプラスミドを作成し、ウェスタンブロット法およびフローサイトメトリー法で目的遺伝子の発現を検出できることを確認済みである。今年度は、これまでのデータの解析と文献収集を行い、今後の研究の具体的手法および手順について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
妊娠にともなう体調面の問題、また出産・育児にともなう年度途中からの研究中断のため。
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Strategy for Future Research Activity |
Bo4およびBo5遺伝子導入細胞におけるMHCⅠのユビキチン化を検出するとともに、それに必要なE2酵素の同定を行う。さらに、変異型Bo4およびBo5遺伝子を作成しE3/E2酵素間の相互作用のメカニズム解析を行う。
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Causes of Carryover |
妊娠・出産にともなう研究中断のため。次年度使用額は、本研究を遂行するにあたり必要な細胞培養および蛋白質機能解析に必要な消耗品購入、また外注での蛋白質解析に使用する予定である。
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