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2022 Fiscal Year Research-status Report

胎生期における卵母細胞の選択機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22K20629
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

内藤 優希  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員(常勤) (20962723)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywords生殖細胞 / ライブイメージング
Outline of Annual Research Achievements

哺乳類の卵細胞系列の発生過程では、胎生期の特定の時期に全体の約2/3の卵母細胞が細胞死により失われる。なぜ卵母細胞の大規模な細胞死が誘導されるのか?本研究は卵母細胞の生死の運命決定機構を明らかにし、その生理学的意義に迫る。卵母細胞同士が連結した「卵母細胞シスト」という合胞体が形成され、一定期間を経たのちに連結が崩壊することで、卵母細胞の生死の運命決定が行われる。本研究では、体外誘導系を用いて、卵母細胞シストの形成から崩壊までの一連の現象をライブイメージングにより観察する系を確立し、その分子基盤と意義を解明することを目的とする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究課題について、今年度はシスト動態を可視化するためのレポーターES細胞の作製およびイメージングシステムの構築をおこなった。
レポーターES細胞は、対象とする各オルガネラへの輸送シグナルを付加した蛍光タンパク質の動態を観察することで、各オルガネラの動態を観察可能となった。
イメージングシステムの構築について、高解像度でオルガネラ動態を観察可能とするために、組織の厚みを制御するように培養系を改良することで光学的アクセスを担保することに成功している。現在はシスト動態が大きく変化する2日間の連続的な観察が可能であり、既存の培養系と同等の卵子が得られていることから、培養系としての安定性も担保している。

Strategy for Future Research Activity

今年度は卵母細胞シストの動態観察に必要なレポーターES細胞の樹立およびイメージングシステムの構築に成功した。
今後は、構築したイメージングシステムを用いて、各オルガネラ動態の観察をおこなうとともに、オルガネラ動態をさらに長期的に観察可能であるかを検証する。その上で、各卵母細胞に存在するオルガネラの定量といった画像解析についても解析手法を確立する。

Causes of Carryover

本年度は、レポーターES細胞の樹立とイメージングシステムの構築をおこなった。イメージングシステムの構築に必要な条件検討について、培養スケールを最小限に抑えることが培養コストの低減につながった。次年度は、卵母細胞シストにおける各オルガネラ動態の観察を複数のオルガネラに対しておこなうため、イメージングに必要な培養試薬と培養機器に予算を割く予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] The establishment of live-cell imaging system using in vitro culture method of female germ cell in mice2022

    • Author(s)
      Yuki Naitou
    • Organizer
      Totipotency and Germ Cell Development
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-12-25  

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