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2023 Fiscal Year Annual Research Report

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Research Project

Project/Area Number 22K20820
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

岡本 拓也  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20782915)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywords腫瘍微小環境 / 大腸癌肝転移 / OPG
Outline of Annual Research Achievements

大腸癌は原発にとどまるうちは治癒切除可能なことも多いが、ひとたび転移をきたすと致命的となるケースが多く、ステージ4大腸癌の5年生存率は17.3%と低い(国立がん研究センターがん情報サービス)。本研究では転移性大腸癌に対する新たな治療戦略を構築することを目的に、腫瘍微小環境に着目し大腸癌肝転移の機能解明を試みた。SMAD4はがん抑制因子として知られており、SMAD4欠損大腸癌は予後不良であることが知られている。我々はマウス大腸癌細胞株CMT93細胞を使用しCRISPR-Cas9システムを用いたSMAD4ノックアウト細胞株を樹立し、SMAD4欠損で腫瘍微小環境に影響を与えうる因子を探索的に検索し、SMAD4欠損CMT93でOsteoprotegerin (OPG)の発現変化を認めることを見出した。しかし大腸癌原発巣切除標本を用いた免疫染色ではSMAD4欠損とOPG発現には相関関係を認めなかった。SMAD4はTGF betaシグナルの転写因子であるため、レポーターアッセイやChIPアッセイでも、SMAD4が直接OPGの転写を制御している根拠を見出すことはできなかった。
Osteoprotegerin (OPG)は骨のリモデリングに重要な分子でRANKLの内因性デコイ受容体として機能する。OPG-RANKL-RANKシグナルでは、単球系細胞に分類されるRANK陽性破骨細胞がRANKL刺激により活性化され、それをOPGが負に制御する。我々はOPG過剰発現またはノックアウトした大腸癌細胞株を作成し、大腸癌細胞株からのOPG発現の有無でマクロファージの遊走能に差があり(in vitro、in vivo)、結果大腸癌転移能に差が出ることを見出した(in vivo)。

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Published: 2024-12-25  

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