2022 Fiscal Year Research-status Report
Relation of Nuclear factor erythroid 2-related factor on DOHaD
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22K20867
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
宮野 洋希 順天堂大学, 医学部, 助手 (80961911)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | Nrf2 / 生活習慣病胎児・新生児期起源説 / 酸化ストレス / 低出生体重児 |
Outline of Annual Research Achievements |
Nuclear factor erythroid 2-related factor (Nrf2)は抗酸化遺伝子群の核内へ移行し、活性化することで抗酸化遺伝子群を産生し、生体防御因子である。腎線維化モデルを用いた動物実験で、その働きが一過性であることが分かり、そのNrf2の働きを維持させることが重要であることを注目した。さらに「将来の健康や生活習慣病は胎児期や生後早期の環境に強く影響される」という生活習慣病胎児・新生児期起源説(Developmental Origins of Health and Disease: DOHaD)仮説の病態因子として酸化ストレスが誘因となっていることが知られ、その酸化ストレスの有無によってNrf2の働きが異なるかを評価した。 動物実験では動物実験倫理申請ならびに専門施設で未熟児モデルラットの作成手技の取得に努めた。 臨床実験では新生児集中治療室の検体を用いて、低出生体重児と通常児の尿検体の採取に努めた。尿検体を用いて酸化ストレスの指標である尿中8-OHdG、Nrf2の活性の違いをELISA法で評価する予定である。 現在、各国内・国際学会で実験の途中経過を含め随時発表をして、論文に投稿している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験では、未熟児ラットの作成手技の取得に時間を要して苦慮し、適切な検体が採取できず、専門機関で指導されている。 臨床実験では、サンプル数が集まらず、適切なサンプル数に行き届いていない
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Strategy for Future Research Activity |
モデルラットの作成が困難である場合は、栄養or低栄養モデルなど手技が異なる方法で作成をしていく予定である。今後さらに適切なモデルを作成できるかが課題である。 臨床実験ではサンプル数が集まらない場合は関連研究機関への協力を仰ぎ、検体採取に努める。
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Causes of Carryover |
サンプルの取得に務めたため、本実験に進めなかったため。
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