2023 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカイン刺激したMSC由来細胞外小胞の肩腱板断裂に対する骨腱部修復効果の解明
Project/Area Number |
22K20937
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
花井 洋人 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90964437)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | エクソソーム / 間葉系間質細胞 / 肩腱板断裂 |
Outline of Annual Research Achievements |
間葉系間質細胞(mesenchymal stroma cell, MSC)は,エクソソームを主体とする細胞外小胞(small extracellular vesicles, sEVs)を分泌し,細胞間の情報伝達を行うことで,組織修復に寄与することが知られており,腱板断裂などの運動器組織に対する再生医療としても注目を集めている.本分野において,MSCの培養条件の違いによって分泌された異なるsEVsの評価はなされていない.研究代表者は,肩腱板断裂モデルラットを用いて,IFN-γでプレコンディショニングされたMSCが分泌するsEVsが骨ー腱修復に与える影響を検討する上で,本年度に以下の成果を得た. 通常条件で回収したsEVsは,LPS刺激を加えたマクロファージ様細胞株に対して,炎症性のサイトカインの分泌を減少させ,関連する遺伝子発現も抑制した.また,in vivo実験を行うにあたって,ラットを用いた肩腱板断裂モデルの作成とその修復法について検討を進めた。
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