2023 Fiscal Year Research-status Report
Nerve regeneration promoting effect of chitin nanofibers on a rat sciatic nerve injury model
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22K20961
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
金谷 治尚 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (50965093)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 坐骨神経損傷モデル / キチンナノファイバーシート |
Outline of Annual Research Achievements |
目的は坐骨神経損傷モデルラットの神経損傷部にキチンナノファイバーシートを留置することで、運動機能の改善、神経再生が促進されるかどうかを調査することである。 【坐骨神経損傷モデルの作成】まず坐骨神経損傷モデルラットの作成について、損傷の程度を一定化するため、インパクターを用いて、400Nの力で坐骨神経を損傷した。しかし、ラットの自然治癒力によって、3週で身体所見的には損傷前までの神経の状態に戻ってしまった。電気生理学検査は処置後6週で実施したが、損傷前と同様の結果となってしまったため、損傷の方法を変更することとした。坐骨神経を長さ10mmの平板で挟み込み、manual maxで10秒間圧迫し損傷モデルを作成した。それにより6週間の電気生理学的異常と、身体所見の異常が確認できた。組織学的に評価を行い、変性が確認できれば、以後損傷モデルとして、この方法を用いることとしている(組織学的評価待ち)。 また同時にキチンナノファイバーシート留置も実施した。留置による問題が生じていないか(異物反応など)組織学的に評価予定である。 組織学的評価が済み次第、本実験に進む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
坐骨神経損傷モデルの作成において、当初予定していた方法では研究に十分な期間の障害が作成できなかった。損傷の方法を試行錯誤し、最低6週間の評価を行ったため、時間を消費してしまった。実験は2人以上で行う必要があることなどから、スケジュール調整が難しく、また研究以外の業務が多いこともあり、十分な時間を実験に割けなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
上記坐骨神経損傷モデルの組織学的評価にて、十分な障害が得られていれば、本実験に進む予定である。 本実験は、実験計画書に基づいた方法(坐骨神経損傷の方法は予備実験で確立した方法に変更)で、皮膚切開のみ群、坐骨神経損傷のみ群、坐骨神経損傷+キチンナノファイバー留置群で、6週間をend pointとした、運動機能、電気生理学的評価、組織学的評価を行う。
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Causes of Carryover |
本実験に用いる、ラットの購入や飼育管理費用、組織作成費用が必要であり、利用できる助成金を残しておいた状態である。
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