2023 Fiscal Year Research-status Report
Pathophysiological analysis of the necrotic boundary to predict collapse in osteonecrosis of the femoral head
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22K20963
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宇都宮 健 九州大学, 大学病院, 助教 (20963151)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 特発性大腿骨頭壊死症 / 修復反応 / 圧潰 / 骨硬化像 / 遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
特発性大腿骨頭壊死症 (ONFH)において圧潰は患者の予後を規定する重要なイベントである。圧潰発生には骨硬化性修復反応を伴う壊死境界域における応力集中が重要であるが、修復反応が生じる機序は不詳である。今回、圧潰後ONFH摘出骨頭を用い、骨頭全体を用いた前額断スライスを作成し、免疫蛍光染色を行うことで、修復域および壊死域における血管再生因子や神経再生因子の分布の相違を確認している。さらに壊死境界域における骨組織中のたんぱく質抽出および定量評価にも着手している。 さらに圧潰進行に寄与するMRI所見は未解明であり、外側壊死境界域が臼蓋荷重面に留まるType B/C1では圧潰予測に課題が残っていた。そこで圧潰後1年以上保存的に経過観察し得たType B/C1 39症例41関節を対象にMRIを用い、壊死体積と圧潰進行について検討し、壊死体積が大きいほど有意に圧潰進行を生じることが明らかとなった。この成果は本邦整形外科の代表的な臨床系雑誌である「整形外科と災害外科」誌に掲載された。 また、圧潰後ONFHでは人工関節全置換術や関節温存術が必要になるため、それらの臨床成績をアップデートすることは重要な課題である。ONFHに対する人工股関節置換術後後方脱臼の危険因子ついてJournal of Orthopaedics誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当科は特発性大腿骨頭壊死症に対し国内で有数の症例を誇る施設であり、十分な症例数を確保できていることから骨頭の採取が順調に進んでいるため、本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も研究計画書に準じ、研究を進めていく方針である。現在、各種免疫蛍光染色を追加で行いデータ解析中である。さらに壊死境界域における骨組織中のたんぱく質や遺伝子発現の定量評価を行っている。また特発性大腿骨頭壊死症と類似した骨頭圧潰を来す鑑別すべき疾患である大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折においても同様の検討を行なう予定である。さらに臨床画像評価ではMRIを用いた追加検討も行い英語論文として投稿中である。
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Causes of Carryover |
海外の動向を探るべく、国際学会に参加した。円安の影響があったため当初の予想よりも多くの出費を要したが、既存の物品や試薬を用い研究を進めることができている。以上から次年度額が生じた。この次年度額は、病理標本の評価に用いる追加の免疫蛍光染色や、遺伝子発現・たんぱく質発現の定量評価、英文校正費用や出張費として用いる予定としている。
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Research Products
(6 results)