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2023 Fiscal Year Annual Research Report

ストレスが与える咀嚼筋痛患者の疼痛増悪と慢性化のメカニズムについて

Research Project

Project/Area Number 22K21020
Research InstitutionKyushu Dental College

Principal Investigator

安藤 瑛香  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60964541)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywords咀嚼筋痛 / 心理的ストレス
Outline of Annual Research Achievements

Weckiewiczらの報告(Front Psycho. 2017)では成人の12-14%がMPに苦しんでおり憂慮すべき社会的問題になっている。慢性疼痛の増悪や疼痛の慢性化に心理的ストレスが関与していることは以前より指摘されているが、そのメカニズムは不明なままである。また心理的ストレスが大脳辺縁系に伝えられ、自律神経活動に影響を与える経路は明らかになっているが、その経路が疼痛の増悪に関与するかの報告はない。アミトリプチリンは抗うつ薬として頻用されている薬物で心理的ストレスを軽減させる。大脳辺縁系は心理的ストレスを含む情動ストレスを分析して視床下部に働き、自律神経活動に影響を与える。これらのことから自律神経活動と大脳辺縁系の高次脳である前頭前野が咀嚼筋痛の増悪に深く関与していると予測されたため、心理的ストレスによる咀嚼筋増悪のメカニズムに自律神経活動と前頭前野の機能変調が関与している可能性があるという着想に至った。歯科臨床において咀嚼筋痛(MP)の患者に遭遇することは多い。軽度もしくは疼痛コントロール良好であったMP患者が日常生活において心理的ストレスを受けた後に疼痛が増悪し慢性化する症例も少なくない。以上のことより心理的ストレスが自律神経活動や大脳辺縁系を統制する前頭前野の機能変調を介してMPを増悪・慢性化させるという仮説を立てた。本研究計画では心理的ストレスがMPを増悪させるメカニズムを明らかにするために、MP患者の心理的ストレス負荷時の自律神経活動および心理的ストレスを統制する脳の前頭前野の機能変調について検討する。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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