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2022 Fiscal Year Research-status Report

抗酸化剤が2型糖尿病ラットのインプラントオッセオインテグレーションにもたらす効果

Research Project

Project/Area Number 22K21032
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

齋藤 夏実  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 医員 (90963950)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywords酸化ストレス
Outline of Annual Research Achievements

糖尿病は、歯周病の悪化や歯周治療後の創傷治癒遅延をもたらすだけでなく、歯科用インプラントのオッセオインテグレーションにも影響を及ぼすことが示唆されている。しかし、糖尿病患者におけるオッセオインテグレーションを促進する手法は開発されておらず、糖尿病患者におけるインプラント治療の明確なコンセンサスは得られていない。本研究では、2型糖尿病モデルラット骨髄由来間葉系幹細胞(BMMSCs)を使用した細胞実験および同モデルラット口腔内へのインプラント埋入実験を通して、糖尿病状態において抗酸化剤がオッセオインテグレーションを促進する可能性を検討し、またその分子メカニズムを解明する。本研究により、糖尿病患者におけるインプラント治療の治療成績の向上への寄与を目指す。
抗酸化剤が細胞増殖、石灰化に与える影響の分子学的メカニズムを明らかにする目的で、現在主にIn vitro実験を進行中である。2型糖尿病モデルラットからのBMMSCs単離を終了し、抗酸化剤を用いた細胞培養について培養条件の検証のための予備実験を行っている段階である。また、実際に2型糖尿病モデルラット第一臼歯抜歯窩にインプラント埋入を行い、抗酸化剤投与がオッセオインテグレーションに与える影響について明らかにする目的で、In vivo実験を計画しているがこちらについてはインプラント体を準備中、また実験スケジュールを調整中である。次年度に本実験を開始していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

In vitro実験において、高血糖症発症後の8週齢オスZDFラット及び対照として8週齢オスZLラット大腿骨よりBMMSCsを採取し、骨芽細胞、脂肪細胞、軟骨細胞への分化誘導を行い、採取した細胞が多分化能を有することを確認した。BMMSCsを増殖培地と骨芽細胞誘導培地にて培養し、ZDF、ZDF+NAC、ZL、ZL+NACの4群を設定し、NAC群は培養液にNAC (1 mM)を添加する予定である。増殖培地で3日間培養した細胞で細胞増殖能評価(MTS assay)、骨芽細胞誘導培地で3日間培養した細胞で細胞分化能評価(ALP assay)等の予備実験を行いながら培養条件の検討を行っている。
In vivo実験については現在実験スケジュールの検討中である。

Strategy for Future Research Activity

In vitro実験について予備実験が終了次第、培養条件を決定し本実験に移行する。
In vivo実験についてインプラント体の準備が完了次第、実験を開始していく。

Causes of Carryover

今年度学会参加を見送ったため次年度使用額が生じた。次年度は海外学会を含め参加予定である。また予備実験の結果実験費用が増額する可能性があるためそちらに充当する。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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