2022 Fiscal Year Research-status Report
3次元腸管オルガノイドを用いた歯周病原細菌-腸管上皮相互作用の解明
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22K21057
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
峯尾 修平 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20962814)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | ペリオドンタルメディスン / 歯周病原細菌 / オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
歯周医学研究において、嚥下された歯周病原細菌が腸管を介して全身性に悪影響を与えることが報告されている。申請者らの研究室においてはこれまでに、嚥下された歯周病原細菌が腸管上皮バリアの障害および腸管局所における炎症惹起に関与することを明らかにしたが、その詳細なメカニズムは不明なままである。 近年、より生理的な細胞活動をin vitroで模倣することが可能な3次元オルガノイド培養の有用性が注目され、発生学、腫瘍学、創薬領域で大きな注目を浴びている。しかし本培養法の問題点として、オルガノイドが固形ゲル内に埋没された状態であり、細菌との共培養が困難なことである。そこで本研究の目的は、この問題点を解決したマウス腸管オルガノイドにおける細菌感染モデルを確立し、歯周病原細菌感染による腸管上皮細胞への直接的な影響を検討することである。 本年度は、マウス腸管上皮細胞を分離後,専用培地を用いてマトリゲル中で3次元培養を行い,腸管上皮オルガノイドの培養法を確立した。また継代方法やパラフィン切片作製方法の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス腸管上皮細胞を分離後,専用培地を用いてマトリゲル中で3次元培養を行い,腸管上皮オルガノイドの培養法を確立した。また細菌感染のために必要な機器の整備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
培養方法を確立した腸管上皮オルガノイドにおいて、マイクロインジェクター等を用いて細菌感染を行い、手技の確立と各種解析を行う。
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Causes of Carryover |
前年度使用予定であった消耗品を使用が延期となり、次年度に購入することとなったため。
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