2023 Fiscal Year Research-status Report
介護老人福祉施設における夜勤の実態把握:夜勤とスタッフの健康との関連に着目して
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22K21075
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中本 五鈴 東北大学, 医学系研究科, 助教 (30966966)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 介護職員 / 夜勤 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、高齢者施設(介護老人福祉施設および介護老人保健施設)の介護・看護職員に対して、日勤および夜勤業務においての負担などに関してのヒアリングを行い、アンケート調査の項目を検討した。 夜勤では、認知症者への対応において不安や負担を感じており、入居者の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia: BPSD)の実態とそれに対する既存の実践の把握が、高齢者施設での夜勤業務の実態把握において、さらにスタッフの健康に影響する要因として重要であると考えられた。施設によって、BPSDに対する勉強会などを実施し、スタッフの実践レベルを向上させるような取り組みを積極的に行っている場合と、そうでない場合があり、スタッフの知識・実践レベルにも大きな違いが予想された。夜勤は、スタッフの人数が少なく、一人でBPSDへの対応をする必要があるため、経験だけでなく知識なども踏まえて、どのような対応が良いかを適切に判断することが求められる。そして、対応が分からずに、不適切な関わりをすると、より入居者の不安を増幅させてしまい、夜勤の負担を増加させてしまうことにつながる。このような内容を、アンケート調査で把握することは、スタッフだけでなく、管理職にとっても夜勤の負担軽減およびスタッフの健康への対策を講じる上で重要な資料と成り得る。 2023年度は、新型コロナ感染症が5類に移行したことによって、当初予定していた高齢者施設へのアンケート調査が実施可能になると想定していたが、入居者およびスタッフのクラスター発生などの状況は続いており、調査実施による負担は大きいと判断し、調査実施を次年度に延期することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度も前年度から引き続き、新型コロナ感染症の流行によって、研究対象としていた高齢者施設の介護職員の勤務形態および業務内容が通常時とは大きく異なっていたため、新たなデータ収集を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度までの調査結果を参考に調査票を作成し、7月頃にアンケート調査が実施できるように、対象施設へ協力依頼を実施する。また、対象施設の協力が困難であった場合は、インターネット調査会社の登録者を対象とするなど、実施可能な形態で調査を行う。
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Causes of Carryover |
2023年度は、高齢者施設では、新型コロナ感染による影響が続いており、アンケート調査を実施することができなかった。そのため、2024年度にアンケート調査を実施し、研究結果を学会発表および論文投稿するため。
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