2022 Fiscal Year Research-status Report
Interventional Radiologyの医療経済評価-国民医療費の低下を目指して-
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22K21106
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
柳垣 聡 東北大学, 大学病院, 非常勤講師 (60957489)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 放射線診断学 / 医療経済学 / 費用対効果分析 / 原発性アルドステロン症 / 副腎静脈サンプリング / 副腎焼灼術 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療経済評価によるエビデンスに基づいた適切な医療資源の分配を目指し、放射線診断学領域、特にIVR領域での医療経済評価を実施した。研究実施計画で設定した下記3項目の研究1)原発性アルドステロン症診療における選択的副腎静脈サンプリングと経皮的焼灼術、2)腎細胞癌に対する凍結療法術、3)慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する血管拡張術、のうち2022年度は、原発性アルドステロン症診療における選択的副腎静脈サンプリングと経皮的焼灼術の費用対効果分析を主に実施した。 研究方法としては、東北大学病院にて2020年から2023年の間に実施された原発性アルドステロン症に対する副腎静脈サンプリング、及び経皮的副腎焼灼術のデータを後ろ向きに収集した。収集したデータから、選択的副腎静脈サンプリング及び経皮的副腎焼灼術を含めた診療フローと、既存の診療フローでの費用対効果を比較した。 解析の結果、選択的副腎静脈サンプリング及び副腎焼灼術を含めた診療フローは、既存の診療フローと比較し、Incremental cost effectiveness ratio (ICER)が男性1,113,391 JPY-per-QALY、女性924,756 JPY-per-QALYという結果だった。これはsocietal willingness-to-pay thresholdとして設定された5,000,000 JPY-per-QALYを下回る結果となった。 上記研究結果から、選択的副腎静脈サンプリング及び副腎焼灼術を含めた原発性アルドステロン症診療フローは、既存診療フローよりも費用対効果に優れる診療フローであることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
放射線診断学領域の医療経済評価において、原発性アルドステロン症診療における選択的副腎静脈サンプリングと経皮的焼灼術の費用対効果を実施した。すでに研究は論文化し、現在雑誌投稿、査読中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に含まれるその他の事項、2)腎細胞癌に対する凍結療法術、3)慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する血管拡張術について、データの収集、解析を実施予定である。
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Causes of Carryover |
研究継続のための資料購入や、研究結果公表のための学会参加、論文投稿のために当該費用を必要とする。
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