2023 Fiscal Year Annual Research Report
Interventional Radiologyの医療経済評価-国民医療費の低下を目指して-
Project/Area Number |
22K21106
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
柳垣 聡 東北大学, 大学病院, 医員 (60957489)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 放射線診断学 / 医療経済学 / 費用対効果分析 / 原発性アルドステロン症 / 副腎静脈サンプリング / 副腎焼灼術 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線医学領域の費用対効果研究を行い、特に原発性アルドステロン症診療における費用対効果分析研究について、データの収集、解析、英語論文の作成・投稿を実施した。 原発性アルドステロン症は二次性高血圧症として最多の疾患で、PAは二次性高血圧症の最多原因であり、高血圧の約10%、国内推計患者数は400万人に昇る。その診療においては副腎内におけるアルドステロン過剰分泌の局在性を精査することが重要であり、その検査法として副腎支脈静脈からの選択的採血(Segmental adrenal venous sampling: S-AVS)の有用性が報告されている。また、2021年より片側性腺腫に対するラジオ波焼灼術(Radiofrequency ablation: RFA)が保険償還され、今後普及が期待されている。しかし、S-AVS、RFAの既存診療に対する費用対効果は十分解明されていない。本研究では2020年から2022年に当院にて診療されたPA患者約200人のデータを解析し、S-AVS、RFAの費用対効果分析を実施した。 解析の結果、S-AVS、RFAを含めた原発性アルドステロン症の診療フローは、内服薬のみでの診療フローと比較し、社会的支払い意思学より低い増分費用対効果比を有することが示された。 研究成果の公表としていくつかの英文学術誌に投稿を試みたが、掲載とはならず、それらのレビューアーから得たアドバイスを参考に、研究協力者とリバイスを重ね、現在査読付き英文学術誌に投稿中である。2024年4月2日時点で査読評価中である。
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