2023 Fiscal Year Research-status Report
75歳以上の心房細動患者における脳梗塞予防のための直接経口抗凝固薬の費用対効果
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22K21134
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
熊澤 良祐 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 臨床研究センター, データサイエンス部 CIN推進室 上級研究員 (80966581)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 心房細動 / 脳梗塞 / 直接経口抗凝固薬 / ワルファリン / 費用対効果 / 高齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度のデータベース無償提供の公募研究に採択され、後期高齢者の診療報酬情報データベースを使用することができた。ただ、予定通りにデータ解析が進んでおらず、2024年度も継続して下記のように研究を行う。 本研究は、75歳以上の心房細動患者を対象に、直接経口抗凝固薬(DOAC)の脳梗塞予防効果が、DOACを使用した場合の医療費の増加に見合うものなのかどうかを明らかにする研究である。本研究では、後期高齢者の診療報酬情データベースを用いて2つの研究を行う。 【研究1】は、75歳以上の脳梗塞患者の脳梗塞予防に対するDOACの有効性・安全性を調べる研究である。75歳以上の脳梗塞入院患者を対象として、退院時にDOAC群とワルファリン群の2群に分け、脳梗塞もしくは出血イベント(脳内出血、消化管出血、その他の局所出血)による退院後365日再入院や退院後365日全死亡で評価する予定である。 【研究2】は、75歳以上の心房細動患者の脳梗塞予防に対するDOACとワルファリンの費用対効果分析を行う研究である。【研究1】の結果や先行研究をもとに、マルコフモデルを構築し解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度のデータベース無償提供の公募研究に採択され後期高齢者の診療報酬情報データベースは使用できることになったが、所属機関とデータベース保有企業とのデータ利用許諾契約締結やデータ納品からサーバーへのデータの取込みに想定以上の時間を要してしまい、データ解析を開始したのは2023年11月下旬だった。2024年3月までに研究成果を報告することが難しかったため、延長承認申請書を提出した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年8月までに【研究1】の結果をまとめる予定である。2024年9-10月に、文献レビューや【研究1】の結果をもとに、マルコフモデルを構築し、費用対効果分析を行い、【研究2】の結果をまとめる予定である。2024年11月以降、査読付きの英文誌に投稿する。
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Causes of Carryover |
データベース無償提供の研究公募に採択されデータベースを購入する必要がなくなったこと、所属機関のサーバーに提供されたデータベースを保存できたこと、SQL Serverをアカデミア価格で購入できたことにより、次年度使用額が生じた。 今後、TreeAge Proという解析ソフト購入費用、英文校正費、論文投稿料や掲載料、学会発表の旅費、人件費等に使用する予定である。
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