2022 Fiscal Year Research-status Report
新型コロナウイルス感染防止策による自粛生活の長期化が地域住民高齢者に与えた影響
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22K21161
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
森園 久美 西九州大学, 看護学部, 助手 (60963642)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | COVID-19 / 身体活動量 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本においてCOVID-19に対し2020年4月に初回の緊急事態宣言が発令された後,3年が経過した現在では少しずつ行動の自粛が緩和され,感染拡大前の社会活動に戻りつつある.しかし,高齢者の体力低下や心身機能低下は進行し,社会活動を通じて得られる効果にも変化がみられることが推測される.そこで本研究は,高齢者がCOVID-19感染防止策による自粛生活が長期化した後の高齢者の身体活動量を把握する.また,感染予防策を実施しながら参加している社会活動に対しての満足度を明らかにすることを目的とした. 2022年度は研究フィールドと研究方法の検討を重ね研究計画を立て,2023年3月より研究を開始した.まずは,佐賀県唐津市老人クラブ連合会へ研究協力依頼を行い,対象者の紹介を受けた.現時点で目標としていた100名(男性56名,女性44名)の同意を取得しており,すべての対象者に1回目の調査として身体活動量の測定と自記式質問紙調査を実施した.調査終了した対象者に対して,身体活動量の解析ができた対象者から身体活動量の結果を返却する予定であり,現在は1回目の調査から得られたデータを収集している. 1回目の調査から半年後に同じ対象者による2回目の調査を計画しており,2023年度中には対象者100名の調査を終了し,集積されたデータを分析し,身体活動量と社会活動に対しての満足度の変化を明らかにして論文投稿を予定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の実施体制の調整や研究計画および研究の承認に時間がかかったが,「佐賀県唐津市老人クラブ連合会事務局と役員」の協力を得て対象者の登録が短期間で実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1回目の調査で取得したデータを分析し,高齢者の身体活動量や社会活動に対する満足度を把握する.その後,2回目の調査を実施し,1回目の調査から半年後の変化を明らかにする. 2回の調査で得られたデータについて分析を行い,COVID-19感染防止策による自粛生活が長期化した後の健康や生活への影響を明らかにし,学会発表および論文投稿に取り掛かる.
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Causes of Carryover |
予定していた身体活動量計の製造中止に伴い,身体活動量計の精度について再検討し,計画よりも安価なものを購入した. 2023年度は,データ入力や分析のための人件費,学会発表および論文投稿費用などに使用する。
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