2022 Fiscal Year Research-status Report
日英の診療データベースを用いたポリファーマシーの有病割合と処方パターンの分析
Project/Area Number |
22K21182
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
板谷 崇央 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (70963536)
|
Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
Keywords | ポリファーマシー / 多剤併用 / 診療データベース / 臨床疫学 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本と英国の大規模な診療データベースを用いて、ポリファーマシーの有病割合を経時的に記述するとともに、臨床疫学と機械学習の手法を組み合わせることによってポリファーマシーの処方パターンを明らかにする。2022年度の実績は以下の通りである。 (1) 英国データベースの整備:国際的にも科学的にも評価の高い英国のプライマリ・ケア領域のデータベースへのアクセスを可能にし、本研究で利用可能な形式に整備した。本研究では、今後このデータベースを1つの軸として研究を行っていく。 (2) 記述データの分析:データベースを整備した直後から研究対象者の記述データの分析を開始した。これ以降に、本研究の主目的である「ポリファーマシーの有病割合の記述」および「ポリファーマシーの組み合わせの解明」を行っていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始となった昨年度は、当初の計画通りに、本研究の分析に使用する英国の大規模データベースの整備を完了させることできた。さらに研究対象者の記述データの分析についても開始することができたためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
整備したデータベースをもとに、本研究課題の主たる目的である「ポリファーマシーの有病割合の記述」および「ポリファーマシーの組み合わせの解明」を行い、両者の結果を併せて論文化し、国際学術誌へ報告する予定である。さらに、日本のデータベースも準備して同様の分析を実施する計画である。
|
Causes of Carryover |
本研究では英国での研究活動および国際学会での発表を予定しており、渡航費等が必要となる。現在の円安および急激な物価高の社会情勢を勘案して、両研究活動に必要な渡航費の確保するために、2022年度は予定していた予算計画を見直し、渡航計画がある2023年度に予算を繰り越すこととした。
|
Research Products
(1 results)