2022 Fiscal Year Research-status Report
地理情報システム(GIS)と3D都市モデルを用いたCOVID-19流行リスクマップの開発
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22K21188
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
堀池 諒 大阪医科薬科大学, 看護学部, 助教 (00842056)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | GIS(地理情報システム) / 感染症 / 危機管理 / オープンデータ / 保健活動 / COVID-19 / 都市モデル / 流行リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
・GISで地域の3D都市モデルを作成した。データは国土交通省が公開する3d都市モデルであるPLATEUを利用した。PLATEUでは対象地域に存在する建築物のデータを3Dで構築できるため、デジタルツインとしてリアルワールドをPCで構築することができた。 ・人流(街での人の動き)は2019年から1カ月ごとの毎月データを利用した。特に人流データは2019年以降に関してデータが公開しているため、covid流行前の人の動きや滞留を分析することができた。 ・業種別施設位置情報(店舗や施設の位置情報)はゼンリンより購入した。特定の地域に存在する企業立地に関する情報が網羅されている。また、緯度経度情報も付与されているのでジオコーディング不要QGISでのマッピングを行えるので簡便である。、前述のデータと重ね合わせることでで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行場所の違いを明確にすることができた。 ・また、当初の予定ではデータの重なりを視覚的に色の濃淡で示す予定であったが、新たな手法を使用することができたため、色の濃淡という視覚に基づく主観的情報では流行リスクの変動誤差の考慮することができている。方法としては統計的有意差をもって流行リスクをスコア化することに成功したため流行リスクマップを作成している。 ・統計的手法については医療統計専門家のコンサルテーションを受けることで妥当性と信頼性を確保しつつ進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ取得及び分析が予定どおりに進行しており論文も執筆中である。また、当初は予定していなかった効果的な統計的手法を利用することもできているためおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
3Dレンダリングに想定よりもPCスペックが必要であり時間を要している。また、流行リスクの統計処理について医療統計専門家のコンサルテーションを受けて推進する。
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Causes of Carryover |
流行リスクマップを作成し実際に現地にてデジタルツインとして構築したデータと照らし合わせるため、対象フィールドにてリスクスコアの確認を行う。 成果を海外論文に投稿するとともに、学会発表を行うことで研究成果を広く公開する。
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