2023 Fiscal Year Research-status Report
ウェアラブル脳波計による運動イメージの簡易ニューロフィードバック療法の創生
Project/Area Number |
22K21212
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
上田 将也 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 講師 (10965023)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | ニューロフィードバック / 脳波 / 運動イメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,「日常的に使用可能な運動イメージの脳活動の簡易ニューロフィードバック療法を開発すること」である。研究実施計画では,第一にウェアラブル脳波計で測定可能な健常若年成人の運動イメージ時の脳活動と特徴を明らかにする予定であり,25名のデータが測定された。前頭部脳波を測定するウェアラブル脳波計では、注意集中状態に関連するとされているFrontal middline θ活動をとらえることができたが、運動イメージ時と安静時を明確に分ける指標を同定することができなかった。本研究の結果は国際誌に投稿し、受理されている(Ueno et al., Front Hum Neurosci, 2023) 次に、新たなウェアラブル脳波計として、イヤホン型脳波計での手指運動時の脳波測定を実施した。27名のデータが測定され、解析可能な20名のデータを解析した結果、安静時と比較して手指運動時にmuリズム(9-12.5Hz)の有意な抑制が認められた。つまり、イヤホン型脳波計が手指運動に伴う波形変化を検出できる可能性を示唆している。本研究の結果は、国際誌に投稿中である。 今後は運動イメージ条件での測定可能性や運動麻痺のある患者での測定を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 当初使用を予定していたウェアラブル脳波計では目標とする結果が得られなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
イヤホン型ウェアラブル脳波計で測定可能な健常若年成人の運動イメージ時の脳活動と特徴を明らかにした後、脳卒中患者での測定を開始する。
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Causes of Carryover |
現在論文投稿作業中であり、英文校正費、オープンアクセス費が未使用のため。
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