2023 Fiscal Year Research-status Report
上腕骨の骨形態・骨質からみた成長期野球選手の投球障害発症要因の解明
Project/Area Number |
22K21218
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
筒井 俊春 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (10962326)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 野球 / MRI / 投球障害 / 成長期 / 発育発達 / DXA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではDXA法やMR撮像を用いて成長期野球選手の上腕部の重量、骨量、筋量とその部位差を評価し、投球障害との関係や発育様式を明らかにした。投球肘障害を有する中学生野球選手の上腕遠位部の上腕屈筋の筋横断面積と筋スティフネスが大きくなることが分かり、上腕遠位部の負荷増大と投球肘障害との関係が示唆された。また、投球側の上腕骨中央部の骨幅は約15-16歳ごろに上腕骨近位・遠位部の骨幅は12-13歳ごろに顕著に増大することが明らかとなり、投球の影響が上腕骨幅の発育に与える影響が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年間の研究期間を経て縦断測定を実施することができた。また、1年次に取得したデータを用いて国内誌に2報、国際誌に1報の論文を発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
投球障害発生との関係を探るべく、縦断測定で得られたデータ解析を進めるとともに、今後も追跡調査を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
2024年に国際学会で学会発表を行う予定であり、その旅費として計上予定である。
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