2023 Fiscal Year Annual Research Report
月経周期に伴う運動誘発性疲労の増加に対する新たな対処法の提案
| Project/Area Number |
22K21228
|
|---|
| Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
|---|
Principal Investigator |
松田 知華 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 契約研究員 (10963803)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
| Keywords | 月経周期 / エストロゲン / プロゲステロン / 疲労 / 消化吸収 / 胃腸症状 / 持久性運動 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、月経周期に伴って消化吸収機能は変化するのか、それは月経周期に伴う糖代謝の変化と関連があるのか否かを明らかにすることを目的とし、研究を進めた。被験者、月経周期の選定方法、運動は昨年度と同じとした。卵胞期前期（エストロゲン低値、プロゲステロン低値）、卵胞期後期（エストロゲン高値、プロゲステロン低値）、黄体期（エストロゲン高値、プロゲステロン高値）の3つのフェーズに分け、各フェーズでそれぞれ実験を行った。運動前、運動終了直後、運動終了60分後に採血を実施し、性ホルモン、腸型脂肪酸結合蛋白(I-FABP: intestinal fatty acid-binding protein)、消化酵素、血糖値、主観的胃腸症状(13項目)等、消化吸収機能や糖代謝と関連のある生理作用物質や主観的症状を測定し、比較検討した。その結果、対象者全体では、I-FABPや消化酵素はフェーズ間に有意な差はみられず、月経周期に伴う糖代謝の変化とI-FABPや消化酵素に有意な相関関係はみられなかった。しかし、主観的胃腸症状は黄体期で運動による変化が見られ、フェーズで異なる変化が見られた。
|
