2022 Fiscal Year Research-status Report
Functional Imaging Analysis of the Common Basis of Multi-modal Hallucinations in Parkinson's Disease
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22K21305
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
梶山 裕太 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (80792390)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 幻覚 / 認知機能障害 / MRI / 脳神経ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度において、幻視と体性幻覚に共通する中枢神経基盤を解明するため、患者の募集と、評価系の確立を行った。 幻視単独および、多感覚領域にまたがる幻覚を呈するパーキンソン病患者のリクルートを行い、8人から同意を取得し、臨床評価と安静時脳機能MRIを撮像した(①)。さらに、既存のコホート研究を利用し、66名の幻覚を伴うパーキンソン病患者(PD患者)のMRIを収集し、ネットワークの経時変化について検討を行った(②)。 ①②を用いて、幻視と体性幻覚の評価を行った。体性幻覚の評価についてはPD患者が異常な体性感覚を訴えたとしても真の体性感覚障害(末梢神経障害)と、錯感覚(高次の中枢機能障害)を区別する必要がある。①で募集したPD患者を対象に表在覚の評価を行った。8名中2名はモノフィラメントテストでの表在感覚閾値の低下を認めており、軽度ではあるが末梢神経障害の併存が疑われた。脳機能解析の前段階として、基礎的な末梢神経障害、および中枢神経障害の評価を行い、今後、解析予定である。 中枢神経基盤の解析としては、もともと認知機能障害を呈していなかった49例の中で、3年以内に9名が軽度認知障害に、5例が認知症に進展しており、認知症の進展に対して幻覚の与える影響に注目した。幻視に加えて、疼痛や体性感覚異常を呈したものと、呈さなかったものに分けて、臨床経過と脳内ネットワーク変化について解析中である。 加えて、2023年度に所属機関を異動するため、再度患者の募集体制の確立と、2022年度と同等の脳機能評価を行う評価系の確立をめざし、施設責任者との協議および倫理審査の準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、当初の予定通り患者募集を行い、初期の解析を行った。 2023年度に所属機関を異動したことに伴う倫理申請は2023年5月中に終了予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、所属機関の異動があったため、改めて倫理委員会の承認を取得し研究を継続する。すでに多数のMRIを収集しており、幻覚の形成と進行に関わる神経基盤の解明を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初、研究成果発表のため高次脳機能障害学会参加のための旅費を計上していたが、招待講演となり旅費が不要となった。また、人件費においても、倫理委員会への申請において、MRI実験被験者に対する謝金を行わず、実験協力ボランティアとして募集する由、研究を変更する必要があった。 結果的に309,236円の残余が生じたため、2023年度においては、2022年度に構築した評価系を用いて、MRI実験および脳機能計測を症例数を増やして行う予定である。
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Research Products
(1 results)