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2022 Fiscal Year Research-status Report

高齢者への食事介助場面の動画を用いた注視点計測~介護技術指導の視点から~

Research Project

Project/Area Number 22K21318
Research InstitutionHigashiosaka Junior College

Principal Investigator

伊藤 美加子  東大阪大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (10905590)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywords高齢者介護 / 介護技術指導 / 食事介助 / 視線解析 / 介護のコツ
Outline of Annual Research Achievements

高齢者介助の1つであり、「危険である」と認識していながら、慣れから油断しがちな食事介助に注目。これまでの研究で食事介助時における介護職員の視線計測の結果と自己評価の乖離から見る食事介助技術指導時の「コツ」を検証してきた。
今回の研究ではさらに食事介助場面のシーンを限定し、被験者データも2年以上の介護経験のある熟練者にのみフォーカスしたより深い部分での「食事介助時の注視点」から、見る介助の「コツ」と指導ポイントを明確にする。また新たな注視点計測実験の被験者も増員し熟練介護者間での視線移動の違いとその変化の根拠の分析、被験者へのアンケート調査から見る実績と自己評価の差の分析など、指導者(教育者)の期待する視線の動きと熟練者の自己評価、他者評価の乖離を明確化し、新しい教育指導の形を提案していくことを目標としている。
2022年度は研究資金の確保に科学研究費助成事業を申請。学内の研究倫理審査承認を得て、視線計測時に利用する食事介助を受ける要介護高齢者の動画撮影に大阪市内にある高齢者介護福祉施設に入所されている高齢者の方一名に協力いただいた。この食事介助動画をもとに、視線計測機器(nac社製ACTUS)を使用し、大阪府下で勤務する高齢者介護福祉施設職員20名に協力を得て食事介助に関するアンケート及び食事介助の動画視聴時の注視点計測実験を実施した。
現在、共同研究者とともにデータ解析を実施している最中である。
2023年度には各種データ結果をもとに福祉工学系の学会や介護福祉学会、介護福祉教育学会などに論文投稿を実施していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

コロナ禍で高齢者介護福祉施設の入居者の実験協力や介護福祉職員の実験協力が予定通りに遂行可能か懸念されたが、昨年12月末に被験者20名の視線解析用データは取得まで完了できた。
今年2月中には視線計測機器actusより全被験者の視線重層データを取り出すことも実施できたため、現時点では順調に推移していると考える。

Strategy for Future Research Activity

現在、各被験者の視線重層データ解析を行っている。
重層データが食事介助の動画3種類と同じ動画内の特定した場面での視線重層のデータを被験者ごとに整理を実施している。
一人分の解析に10時間程度の作業が必要な時もあるが、随時解析作業を進めている。
現状ペースでは6月中にはデータがそろい、アンケートデータによるテキストマイニング分析や視線重層データをもとに検証をそれぞれ実施し、福祉工学学会や介護福祉学会、介護福祉教育学会等へ論文作成、投稿を検討している。

Causes of Carryover

データ解析の短期雇用アルバイト(人件費)300,000円
国際学会投稿用の翻訳依頼料金、学会投稿費 300,000円
交通費・消耗品費 220,000円に経費を要する計画である

URL: 

Published: 2023-12-25  

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